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パリ マレ地区 その3 [パリ]

 シリーズの最後は、国立文書館を訪ねます。


 ロジエ通りから北西へ300メートルほど移動したところ、ずばり文書通り(rue des Archives)にあります。

Paris_Paris.jpg
 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年5月16日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 文書館には数多くの古文書が保存されています。


 そして、毎年、12,000人ほどの小学生がこうして定期的に見学に訪れるそうです。


 その子供たちも中を見ることができない大きな金庫の扉が特別に開けられました。


 「ここに保存されている文書は傷みやすいので、限られた時にしか見ることができません」と係りの女性。


 金庫が開けられるのは年に2〜3回だそうです。


 時の憲法などを認めた重要な古文書が木箱に入れられ保存されています。


 その木箱の一つを取り出し見せてくれたのが、あの人権宣言の文書です。よく見ると1791年の文字が見えます。


 その他の古文書で一般公開されているものはこうして書架に保存されています。その通路を合計すると50キロほどにもなるとか。


 閲覧希望が入ると係りの人がこうして運び出します。エレベーターや運搬車を利用することもあります。


 ちょっとした迷路のようで、迷いそう。


 閲覧に訪れる人の数は1日100人ほど。ほとんどが研究者や学者さんのようです。


 「何百年もの時間の開きを超えて文書が見られるんですから面白いですね」


 「当時、何が起きてどんな状況だったのかがよくわかってとても興味深いです」


 歴史を物語ってくれる大切な古文書を保存しているこの建物、元は個人のお屋敷でした。


 そして、革命以前は王族が暮らしていたとか。それをうかがわせる内装ですね。ベルサイユ宮殿を手がけた人物によるものだそうです。さすがに豪華な建物です。


 ナポレオン時代に国家がこれを買い取り、1808年に文書を収蔵する施設に作り替えられました。


 19世紀には増築され、新しい棟には革命時の内部資料が収蔵されているそうです。


 文書館に保存されている文書の中で最も古いものの一つがパピルスに書かれたもの。625年のものだそうです。


 そして、ヴィクトル・ユーゴー直筆の文書も閲覧することができます。


 こういう文書がガラスケースの中ではなく、実際に手にとって見ることができるのがいいですね。

 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、図書館を出たところに看板が置いてあった。何て書いてあるかわからないので少しずつ近づいていると・・・何かにつまずいて転んだ。結局、看板に書かれてあったのは『歩行注意』」

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 6

t-toshi

お久しぶりです。明日から10日間、carotteさんのフランスから離れてアラスカクルーズに行ってきます。
by t-toshi (2015-05-28 12:01) 

アヨアン・イゴカー

文書館、厖大な資料が保存されているのですね。そしてパピルス、ユゴー直筆文書等々も。こういう古いものが保管されているというのは、平和と文化の高さの証明でもあると感じます。
by アヨアン・イゴカー (2015-05-29 07:18) 

opas10

古文書もすごいですが、建物もまた壮麗ですね。無機質な建物でなく、こういう環境の中だと余計に古い書物の価値を感じられそうです。
by opas10 (2015-06-02 23:11) 

carotte

t-toshiさん
アラスカクルーズ、いいですねえ〜。私も一度は行ってみたいと思っています。そろそろご帰国でしょうか?旅のご報告、楽しみにしています。
by carotte (2015-06-06 12:18) 

carotte

アヨアン・イゴカーさん
日本にはこれだけまとまって古文書を一括保存している施設はなさそうですね。国会図書館でもここまでではないでしょう。フランスにこれだけの施設ができたのには、やはりナポレオンの力があるようです。
by carotte (2015-06-06 12:22) 

carotte

opas10さん
ここは建物も見逃せませんね。古文書を保存するのにふさわしい建物です。歴史を重んじる国だからかもしれませんが、自然とこのような建物に納められるようなことになるんですよね。
by carotte (2015-06-06 12:27) 

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