パリの風景画 [トピックニュース]
太陽光エネルギーだけで世界一周飛行に挑戦しているソーラーインパルス2、名古屋を出発後、無事に太平洋を横断してハワイに到着したようですが、なんと来年の4月までハワイに足止めだそうです。
なんでも、太平洋を5日で横断した際、オーバーヒートで電気エネルギーを蓄える電池がダメージを受けたとか。
数週間で修理は完了するようですが、その後の冷却システムのテストに時間がかかるようです。
大変なチャレンジの旅になってしまいましたが、時間にはかかっても世界一周を完了して欲しいですね。
そして、もう一つ旅を続けているのがヘルミオヌ号。
こちらは空ではなく海の旅。現在、ボストンに到着しているそうです。
その後いくつかアメリカの港に寄港したのちフランスへの帰途に着くそうです。
さて、以前に、フランスび各政党がプロモーション用に販売していたTシャツにフランス製のものが一つもなかったというお話をしたことがありますが、今度は、パリを象徴するモンマルトルのお土産やさんで、中国製のとんでもないものが売られていました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2015年7月15日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
モンマルトルを散策していると、お土産屋さんの店頭に、おしゃれなパリの風景をキャンバスに描いた絵画が並んでいるのよく目にします。
パリに来た思い出に一枚、と購入した方もいるかもしれません。
そこで、お店の人に尋ねてみました。
「この絵はどこから仕入れたんですか?」と取材班。
「リヨンからですよ。でも、ゴッホの絵は中国製です。中国製の方が安いですからね」とお店の人。
実際のところ、ゴッホだけではなく、パリの風景もこんな風にして中国で製造されていました。
この中国製の絵画、ネットで販売されているそうです。
セットにして15ユーロ以下という破格のお値段。
こちらのお店では、この手の絵画を購入し、パリで描かれたと偽って販売しているとか。
「中国で印刷して、その上から絵の具を塗っているっていう話ですよ」
購入した人は、まさか中国製のパリの風景だとは思わないですね。そして、中国製かフランス製かの区別もまた難しい。
ここは有名なテルトル広場。ここで絵を描いている300人ほどのアーティストもまた中国製のコピー商品に頭を痛めています。
そして、サクレクールのすぐ近くにあるギャラリーではこれに対抗して、本物だというのがわかるように手を打っているそうです。
また、こんな風に、描いた人の写真と経歴がわかるような証明書を添付した絵画も販売されています。
でも、間違いないのはその場でアーティストが描いてくれた絵を購入することのような・・・。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、ネットで注文したドレスが届いた。痩せるためのモチベーションを高めるために小さめのドレスを注文した。とは言うものの、試しにそのまま着てみたら着ることができた。しかし、破れないように脱ぐために、もう2時間も前から格闘している」
VDM (Vie de merde)より
中国はここでも知財権を侵害しているのですか!そこまでのスキルがあるのであれば、もっとクリエイティブな方向に生かせばよいのに、と思ってしまいます。
by opas10 (2015-07-26 21:13)
opas10さん
中国ではまだまだ知財権という概念が行きわたってないのでしょうね。被害者になってみないとその大切さがわからないのかもしれません。そして、商売になるならなんでもやるという中国人の強力なエネルギーを感じてしまいました。
by carotte (2015-08-02 14:16)