給食費はタダ [地方の小さなできごと]
アフリカや中東から欧州に押し寄せる難民。このまま放置しておくわけにはいかない大きな問題になってきました。
そんな中、エジプトのあるお金持ちが「イタリアかギリシャの島を私に売ってくれ。そうすれば、そこに難民を住まわせて仕事も提供しよう」とツイッターでつぶやいたとか。
AFPが直接本人を取材したところ、どうやら本気らしい。
「無人島がいっぱいあるんだから、そこに住まわせればいいじゃないか」とおっしゃっているらしい。
確かに地中海やらエーゲ海にはそのような島がありそうな・・・。
ともあれ、状況が状況なだけに、欧州各国で分担して難民を受け入れるしか方法がなさそうな気がします。
さて、フランスのあるお金持ちは、村人たちのためにこんなことをしていました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年9月4日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
フランス西部の小さな村サン=ミッシェル(Saint-Michel)。人口は3,300人足らず。
村の公立学校もいよいよ新学年度が始まりました。
そして、今年もまた誰も給食費を払う必要はありません。
というのも、村のある男性が全員の給食費をすべて負担してくれているからです。
250人の全生徒の給食費を合計すると年間70,000ユーロほど。
どうしてこんな奇特なことができるのかといえば、この男性、2009年にロトで大当たり。5400万ユーロを手にすることとなったのです。
それ以来、ずっと給食費を全額前払いで負担しているのだとか。
給食のメニューは学校の掲示板で発表されます。
「家計には大助かりですよ。子供たちにとっても大変ありがたいことです」と保護者。
「ありがたいことですよ。その分、子供たちに他の習い事をさせてやれますからね」と別の保護者。
給食にはどんなものが出るのでしょう?
厨房を尋ねると、デザートのタルトレットが出来上がっていました。
男性の寄付のおかげで有機栽培の新鮮な食材を使うことができるようになったとか。
料理の品数も増えました。大鍋でつくられているのは新鮮な野菜を使ったラタトゥイユのようです。
子供達はと言えば、大きなメロンを頬張っていました。
「ぜんぶ美味しいからぜんぶ好きです」と女の子。
「中でも何が好き?」と取材班。
「ラタトゥイユとチキンです」と女の子。
「給食は好き?」取材班。
「はい、好きです。たくさん食べられるから」と別の女の子。
給食の他にオヤツも出ます。そしてお祝いの日には特別メニューのご馳走が食べられます。
「いろいろ選択肢がありますよ。去年はフォワグラや鴨のコンフィ、それにラングスティーヌ(エビの一種)なんかにしました。それに特別メニューが一週間続いたこともありました」と嬉しそうに語る村長さん。
この村ではグルメな子供達が育ちそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、7歳になるうちの息子が言った。『ママ、僕のこと愛してるならお弁当より学校の給食を食べさせてくれ』」
VDM (Vie de merde)より
生き金を使うってこういうことなんですね~!!(感嘆)
by opas10 (2015-09-10 23:23)
日本では、こういう人が現れないのは、どうしてでしょう?
大もうけしている企業は、社会貢献が必要だと思いますが・・・・
by 風の友 (2015-09-17 12:23)
opas10さん
この男性、いいことしてますね。徳を施すとはこのことかも。自分で使ってもあまりある金額が当たてしまったからこのくらいは・・・と思わなくもないですが、なかなかできることではありません。
by carotte (2015-09-22 10:36)
風の友さん
欧米では寄付は頻繁に行われているようですが、日本人はまだどうも苦手ですね。こういう小さな寄付でも地域の為になっていていいなあと思います。
by carotte (2015-09-22 10:43)