ピティヴィエ [フランスのお菓子]
ピティヴィエ・フォンダン(pithiviers fondant)とはお菓子の名前。
フランス中北部の町ピティヴィエで生まれたお菓子です。
その起源はローマ時代にまで遡るそうです。
来週の24日木曜日、このお菓子のコンクールで、プロとアマのパティシエが熱い戦いを繰り広げることになっているそうです。
ところでどんなお菓子なのでしょう?
パティシエであり審査員も務めることになっているステファヌさんが作ってくれます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2015年9月16日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ピティヴィエには、フォンダン(左)とフイユテ(右)の二種類があります。
今日は、左側のピティヴィエ・フォンダンを作ってくれます。
材料は下記の通り。
バター 125g
グラニュー糖 125g
アーモンドパウダー 125g
ラム酒 大さじ 2杯
玉子 3個
砂糖漬けのフルーツ(飾り用)
まずは砂糖とアーモンドパウダーをよく混ぜ合わせます。
そこに卵を加え、最後にラム酒と柔らかくなったバターを加えさらに混ぜ合わせたら、パイ生地をかぶせた型に生地を広げます。
これを180〜200℃に熱したオーブンに入れ、20分ほど焼きます。
焼きあがったら型から出して半日ほどこうして放置します。
次に、焼きあがったピティヴィエをフォンダン・ブランと呼ばれるクリームで覆うグラサージュと呼ばれる作業の準備です。
お鍋の中でとろりととけているのがフォンダン・ブランです。
砂糖と水とグルコースでできたクリームです。
「あまり水っぽくてもダメですし、固すぎてもダメです」とステファヌさん。
クリームを40℃くらいに冷ましてからピティヴィエ全体にかぶさるように垂らします。
適度な硬さに固まったところで砂糖漬けのフルーツで飾り付けたら出来上がり。
そしてここにもやっぱりコンフレリがありました。
コンフレリとは愛好協会のような団体です。ピティビエの伝統を守り、あまねく普及させることがその任務。
「ピティヴィエ・フォンダンは、ローマ時代に生まれました。当時はアーモンドでできたガレット(薄くて丸いという意味)のようなお菓子でした。一方、ピティヴィエ・フイユテは新しくて17世紀に生まれました」とコンフレリの会長さん。
昨年のコンクールでは80人もの人が参加したそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、医者に言われた。『あなたの椎骨はのめり込んでミルフイユのようになっています』それもそのはず、私はパティシエ」
VDM (Vie de merde)より
やはりここにもいましたか、コンフレリ。この手のネタだと愛好協会の人たちが出てこないと物足りなく感じるようになっちゃいました(笑)
by opas10 (2015-09-23 18:06)
opas10さん
コンフレリって、なくてはならない存在になってきましたね。それなりに役割を果たしているようですから、がんばっていただきたいものです。
by carotte (2015-10-05 14:48)