樅木の実 [トピックニュース]
最近、iPad miniで電子書籍を読むことが多くなりました。
いろいろ便利です。
読んでいる途中でネットで調べものをしたり、メールをチェックしたりすることもできます。
それに、いよいよ小さな文字が見えなくなってしまった身としては、文字サイズを大きくして読むことができるので助かっています。
ただ、普通の本と違うのは電気を使っているということ。電池が切れると読めなくなります。
また、印刷版は既読と未読の本の厚みが変化するのを手で感じることができますが、電子書籍はそういうわけにはいかない。
画面の下の方に出てくるメーターを見ながら「ああ半分くらい読んだなあ」なんて思う。
それに、読んだ本を友達に貸すというわけにもいかないですね。
そんなことを感じながらも、いずれ電子書籍が主流になる時代がやってくると思っています。
さて、朝晩の涼しさに秋を感じる今日この頃ですが、お店には今年の新米が並び始めました。
フランスではブドウの収穫とワインの仕込みが終わろうとしています。
そして、スイスに近いドゥー県の小さな村モンルボンではこんなものを収穫していました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年9月26日に放送)
優に高さ50mはあろうかと思われる樅木をロープを使って登る作業員。
通称「リス」と呼ばれています。腕と足の力だけで上を目指します。
「途中、大きな枝が見つかるとほっとできます」と作業員。
これを繰り返しながら20分ほどすると木のてっぺんに到着。
なんのためにここまで登るかといえば、樅木の実を収穫するためでした。
地面に落ちる前にこうして収穫するのだそうです。
「ここまで来てしまえばあとはわりに楽なんです」と作業員。
この光景、「リス」と呼ばれるのもうなづけます。
袋いっぱい収穫したら下に落とします。
収穫した樅木の実には、こんな風にたくさんの種がつまっています。この種を収集するのが目的でした。
収穫された実は2週間かけて乾燥され、その後、種は苗木園に販売されます。
おかげで、フランスでは毎年10万本ほどの樅木が植えられるそうです。
クリスマスには欠かせない樅木。こんな人たちに支えられて生産されていました。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、舞台に出演することになった。何の役かって?リスだよ。短いセリフが一つだけ。『僕が食べるドングリはひとつもないのかい?』」
VDM (Vie de merde)より
私もiPad愛用者です。理由は御同様。図書館でも大型活字版を借りています。
by t-toshi (2015-09-28 12:33)
t-toshiさん
お仲間でしたか!
文字サイズを調整できるので便利ですよね。それに分厚い本を持ち歩かなくて済むし、収納の場所もとらないところがまたいいですね。
by carotte (2015-10-05 15:09)
電子書籍、余計に目がつかれそうでまだ踏みきれずにいます。自然保護にウルサい欧州がクリスマスの樅の木だけはやけに豪快に使い捨てすると思っていたら、ちゃんと対策があったのですね。
by opas10 (2015-10-05 23:44)
opas10さん
Kindleの方が目が疲れない気がします。iPadの方は基本的にパソコンと同じ画面なので多少違うかもしれませんが、でも大丈夫ですよ。こうなると樅木は持続可能な資源ってことになりそうです。
by carotte (2015-10-08 16:20)