地方のレストラン巡り その1 [フランスのグルメ]
食欲の秋ということで、今日から5回のシリーズでフランスの地方のレストランを訪ねます。
第一回目の今日は、その土地ならではレストランを訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年10月12日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
本日訪ねたのはAux Gueules Noires(“黒い顔”=“炭鉱夫”)という名のレストラン。
ここロシュ=ラ=モリエール(Roche-la-Molière)は12世紀から石炭の採掘が行われ、炭鉱の町として栄えました。
レストランの中には炭鉱にちなんだ懐かしいオブジェが飾られています。
炭鉱で栄えた時代を知る人たちが集まって、懐かしそうに当時の話をしています。
町には炭鉱跡がそのまま残っています。お店のオーナーのクリストフさんはこの町で生まれずっとここで暮らしてきました。
「元炭鉱夫の人たちがくつろげるような場所にしたいんです。お客さんたちが炭鉱にまつわる思い出の品々を持ってきてくれるんで、お店に飾ってるんですよ」とクリストフさん。
ランチタイムとなるといつもこの忙しさ。次から次へとオーダーが入ります。
シェフが作っているのは、千切りにしたジャガイモをお団子状にして炒めたポム・ドゥ・テール・ラペ(pomme de terre rapée)。周りはカリッと中はホクホク。
ここのはつなぎに玉子を、隠し味にニンニクを使っているようです。
「うまいねえ~、これはおふくろの味ってやつですよ」
そして、ちょっとボリュームのある前菜が食べたい方にはトゥルト・ア・ラ・ヴィアンド(tourte à la viande)(ひき肉パイ)がおすすめです。
「懐かしい味ですよ。お婆ちゃんがこんな料理を作って食べさせてくれましたよ」と女性客。
「ひき肉パイは炭鉱夫のスペシャリテだったんだよ」と男性客。
マスタードソースのアンドゥイエットもお店の名物料理です。
「美味しいワインと同じで、口の中で広がって、最後は、美味しい!となるんだ」
さて、本日、シェフが作ってくれるのは鶏のレバーを使った料理。
こうして野外で育てられている心身ともに健康そうな鶏のレバーを使います。
まずはニンニク、玉子、レバーを混ぜ合わせます。
そこに生クリームに塩・コショウ+ナツメグを加えミキサーにかけ器に入れたら180度のオーブンで焼きます。
次にソースを作ります。
フライパンにバターを溶かし、白ワインと小麦粉少々を加えます。
火が通ったところでトマトソースとマッシュルームを加えたら出来上がり。
器に盛り付けお客様のテーブルへ。
最後はデザートで締め。
ノルウェー風オムレツ(ベイクド・アラスカ)、クレーム・ブリュレ、ベル・イル・フロタンのカラメルソース。
どれも美味しそうですね。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、レストランにお客がやってきた。5人の予約のはずが4人しかいなかった。客が言うには、『もう一人は天国に逝っちまった』そうだ。」
VDM (Vie de merde)より
さすが炭鉱の町だけあって、肉体を酷使する労働者向けのこってり&ハイカロリーメニューですね~。作り方も、大胆に大量に作っていました。定番のデザート回転かっとに加えて、今回は本編のお料理も回転してましたね(笑)
by opas10 (2015-11-01 22:26)
opas10さん
皆さん、ハイカロリーのお料理を美味しそうに食べてました。素朴ですが、食べる人の気持ちをよく考えて作られた料理ばかりでしたね。人気のお店のようです。回転はもうお家芸の域になってきましたねえ〜。
by carotte (2015-11-03 11:53)