半旗 [地方の小さなできごと]
ストラスブールのクリスマスマーケットは開催されることが決まりました。
開催期間は11月27日〜12月31日まで。
伝統の催し物ですからいつものように安全に賑やかに開催されるといいですね。
さて、先週金曜日のテロ事件以来、いつもチェックしているフランスのニュース番組はこのテロ事件にまつわるものが大半です。
そんな中、こんなニュースを見つけました。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2015年11月18日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
Refus de mettre les drapeaux en berne
パリのテロ事件後、フランス各地で犠牲者を悼む会が開催され、市庁舎を始め村役場や町役場には半旗が掲げられています。
しかし、コートダジュール地方の、人口12,000人あまりの小さな町ロクブリューヌ=シュル=アルジャン(Roquebrune-sur-Argens)はちょっと違っていました。
町長さんが、半旗はイヤだ、正々堂々といつものようにはためかせる!と言って聞かないのです。
県からも半旗にするようにとのお達しがあったにもかかわらず・・・。
戸惑いを隠せないのが町の人たち。
「町長がそう言うんだからねえ。でも、個人的には半旗にするべきと思うよ」と男性。
「フランス国旗は国のものです。一個人のものではありません」と別の男性。
問題の町長さん、ソーシャルネットワークで、なぜ半旗にしないのかを次のように語っているとか。
「あの残虐なテロの犠牲者に対するオーマジュとして、青、白、赤の国旗をレジスタンスのシンボルとしていつものように掲揚することにしました」
町長のこのやり方に賛成できない人たちは、あちこちに半旗を掲げ回っているそうです。
「私は憤慨してます。こんな町長のいる町に住んでるなんて・・・・。町長にふさわしくありませんし、国の行政に関わる人とも思えません」と女性。
「フランスの条例に従うべきです。条例には、このような事件が起きた場合は、半旗にしなければならないと定めてあります」と男性。
こうして反対派の人たちは、町の目立つ場所に半旗を掲げているそうです。
そしてそこに、犠牲者を悼むロウソクや花を置くようにと呼びかけています。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、5歳になる男の子を預かることになった。そこでその子に、国旗を描かせることにした。その子が見たこともないような国旗を次々に描いたので、すごい想像力だねと褒めてやったら、その子が言った。『これ全部本当にあるんだよ。東チモール、モンテネグロ、キルギスタン、リヒテンシュタイン・・・』」
VDM (Vie de merde)より
でもやはり半旗というのは、犠牲者に対する敬意と弔意を示す意味を持つのですし、レジスタンスを表現するなら半旗のあとでもできますからね~、やっぱり町長の意見は屁理屈のような・・・・。
by opas10 (2015-12-10 23:00)
opas10さん
この町長さん、どうしてここまで拘るのかちょっと不可解です。へそ曲がりなだけかもしれません。この町長さん、どうもあれこれ問題を起こす人のようです。
by carotte (2015-12-13 15:21)