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冬の郷土料理 その2 [フランスの郷土料理]

 昨日は寒かったですね。ほとんどの方がコートを羽織ってらっしゃいました。

 

 11月も終わりですから寒いのも当たり前か・・・。

 

 これからどんどん気温が下がって本格的な冬を迎えることになりますが、そんな時に食べたくなるのがあったかいスープ。

 

 シリーズの二回目はフランス南西部ベアルン地方のスープ、ガルビュール(garbure)を紹介します。


Paris_Baretous.jpg



 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 2で2014年11月11日に放送)(映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック!)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



VIDEO. Gastronomie : la garbure des Gascons

 

 ベアルン地方にはこんな風景が広がっています。

 

 この辺りは、羊のチーズや豚肉を使ったバイヨンヌハムの産地として知られています。

 

 そしてガルビュールは、もとはピレネー山脈の麓で農業を営む農家のお料理でした。

 

 これがガルビュール。食卓のど真ん中にど〜んと置かれた大きなお鍋にたっぶりと作ってあります。

 

 野菜をベースにバイヨンヌハムを入れた冬のスープです。

 

 なんだか日本のお鍋と食卓の雰囲気が似てますね。

 

 「このスープは万能スープなの。なんでも入ってますからね」と一家のお母さん。

 

 「ガルビュールは大きなお鍋で作るんです。そして、何日もかけて食べるんです。急なお客様に出したりしてね。そして、人が集まった時なんかによく作りますよ」と女性。

 

 ガルビュール作りにはコンテストもあります。

 

 この方が2014年度の世界チャンピオン。

 

 チャンピオンの作るガルビュールを教えてもらいましょう。

 

 材料は、白いんげん豆、人参、ジャガイモ、ネギ、キャベツなどの野菜。

 

 「野菜は食べる時にスプーンからはみ出さないくらいの大きさに切ります」とチャンピオン。

 

 味の決め手は、フライパンで炒める玉ねぎです。鴨の脂で炒めます。

 

 これと、野菜を鍋に入れ、清らかな山の水でグツグツ煮込みます。

 

 ちょうど出来上がった頃に現れたのが、コンフレリーの皆様方。

 

 やっぱりガルビュールにもコンフレリー(愛好協会のような団体)がありましたか。

 

 「一つ一つの味というより、全てが一つにまとまって渾然一体となった味がします」と会長さん。

 

 ガルビュールは木の上にこもって鳩狩りをする人たちのランチにもなります。

 

 すごい、木の上の小屋にはガスレンジが備え付けられています。

 

 「ママの作ったガルビュールはいつも美味しいよ」と男性。

 

 ちょっと寒そうな狩り小屋がスープの湯気であったかくなりました。

 

 鳩の狩りはこの地方独特の狩りです。興味のある方は以前の記事をご覧ください→こちら

 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、弟と一緒にお菓子を作ることにした。弟がレシピを読むと、スープ用の大さじを6つも出してきた。『なんでこんなにたくさんスプーンがあるの?』と私。『だってレシピに、大さじ6杯と書いてある』と弟」

 

VDM (Vie de merde)より




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