カリヨン [フランスのお宝]
クリスマスと言えば、サンタクロース、プレゼント、ご馳走、なんてすぐに想像してしまいますが、本当はキリストの誕生をお祝いする日なんですよねえ〜。
信者の皆さんにとっては教会に集まってお祈りを捧げる日です。
フランス南西部の小さな村サン=ヴァンサン=ドゥ=ポール(Saint-Vencent-de-Paul)にあるビュグローズのノートル=ダム大聖堂では、カリヨンがクリスマスの音楽を奏でています。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2015年12月20日に放送)(映像が出てこない場合は、ウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
Le carillon de Buglose
聞こえてきたのは大聖堂のカリヨンの音。
大聖堂の3階に上がってみると・・・カリヨン奏者のドゥニ=ピエールさんが演奏していました。
カリヨンって、鍵盤で演奏するんですね。
なにやら複雑そうで大掛かりな仕掛けがあるようです。
「1895年、教会参事会員で数学の先生だったジャン・メゾンナヴが、カリヨンを欲しがっていた司教のために作りました。当時としては革新的な作りになっていました。このようなカリヨンは世界に4台あったのですが、残っているのは唯一ここだけです」とドゥニ=ピエールさん。
鐘楼に設置された鐘を見ると複雑な仕掛けがわかってきます。
「全部で60個の鐘が設置されています。このワイヤーで引っ張ると音が鳴るようになっています」
このシステムで500個以上の音が出せるそうです。これはちょっとすごいですね。
ドゥニ=ピエールさんがカリヨン奏者になったのは1980年代の頃。
以来、ここでカリヨンを演奏し続けています。
カリヨンを設置したことで人が集まり出し、巡礼者も多く訪れるようになったそうです。
また最近では観光スポットの一つにもなっています。
ワイヤーと鍵盤をつなぐだけの単純な楽器に思えますが、実際はかなり複雑で繊細にできています。
それが120年もたった今でもちゃんと動いて演奏できているというのは見事です。
大切に手入れされてきたのかも知れません。
ドゥニ=ピエールさんの演奏する「ジングルベル」が、教会はもとより村中に響き渡っていました。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、私は結婚した。教会を出るとライスシャワーが待っていた。と、ここまでは普通。お腹を空かせた鳥の一群がお米めがけてこちらに向かって来たことを除けば・・・」
VDM (Vie de merde)より
カリヨン、金属部品で構成されている機械なので、手入れをすればちゃんと持ちますが、日常のメンテナンスを相当丁寧にやらないとすぐにダメになる類のものですね。ピエールさんが毎日相当丁寧に、細かい部品ひとつひとつを手入れしているはずです。
by opas10 (2016-01-01 12:43)
opas10さん
やはりこれはメンテナンスがきちんとしてないとキレイな音は出せなくなりますよね。しかも埃がたまったりしたらうまく機能しなくなりそうです。これだけ演奏ができるということは、今まで大切に扱われてきたのでしょうね。
by carotte (2016-01-01 17:58)