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コスメティックバレー [イタリア]

 女性にとって毎日の生活に欠かせないものの一つがお化粧品。

 

 ランコム、セフォラ、ディオール等々、フランスには数多くの化粧品メーカーがあります。

 

 当然、フランスで作られているものと思いきや、そのほとんどがイタリアで作られていたのでした。

Rome_Milano.jpg



 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 2で2016年1月13日に放送)(をクリックして映像が出て来ない場合はウィンドウの下の文字をクリック)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



L'Italie produit la majorité du maquillage vendu dans le monde

 

 パリの街角を歩いている人に聞いてみると・・・。

 

 「あれえ、よく見るとメイド・イン・イタリアって書いてある」と女性。

 

 「よくないですね。嘘ついてるってことですからね」と別の女性。

 

 シャネル、ゲラン、ロレアルなど、たくさんの化粧品ブランドがフランスだというのに、製品が作られているのはイタリア?!

 

 実はそうなのです。ミラノから数キロのところにある工場で作られているのです。

 

 ここには7つの企業が工場を構えています。工場には看板も何もありません。

 

 サッカー場の5倍はあるという巨大な工場で作られている化粧品は、最後にブランドのロゴが入れられ販売されることになります。

 

 「フランスのどのメーカーのために製造されているのですか?」と取材班。

 

 「それはちょっとお答えできません。我々には守秘義務がありますから」と工場の方。

 

 化粧品ってこうやって作られているんですね。全てがオートメーション。

 

 「ヨーロッパは人件費がかさみますから、どれだけオートメ化できるかが重要なんです」

 

 高級ブランドの化粧品となるとそれなりのお値段で、買うのに躊躇します。

 

 いったい原価はどれくらいなんだろうと考えてしまうこともしばしば。

 

 たとえばこの工場では、口紅1本を1ユーロで出荷しています。

 

 これがフランスの店頭に並ぶときには10ユーロになっているとか。

 

 なんだかものすごい利幅ですね!ボロ儲けって感じです。

 

 となると消費者は半分以上をブランド代として支払っていることになりそう。

 

 ミラノからベルガモにかけては、シリコンバレーならぬコスメティックバレーとも言える地域。

 

 かつては農業地帯だった場所に、現在では化粧品の下請け製造業者100社ほどが集まっています。

 

 そして世界の化粧品の60%がここで製造されているそうです。

 

 こちらの会社では10人ほどの研究者が新製品の開発に携わっています。

 

 もちろんここでも、どのメーカーのために製造しているかは秘密です。




******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、同僚が親切かつ真剣に私に言った。『お客様がぞっとする前にお化粧をしに行った方がいいわ』」

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 2

opas10

化粧品を始めとした、ケミカル商品は、原価率が驚くほど低いんです。その分マーケティング費用に投資できるので広告競争になりがちで、食品や飲料も同じような構造になっています。
by opas10 (2016-01-23 23:53) 

carotte

opas10さん
なるほど、そういうことですか。それで化粧品なんてタレントを使って派手に広告するわけですね。
by carotte (2016-01-31 14:36) 

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