ロゼのシードル [フランスのグルメ]
4月29日に行われたルノーの株主総会で、54%の株主(うち20%が国)が社長への給与の支払いを拒否するという前代未聞の事態になったそうです。
しかし、だからと言って給与が支払われないということにはならないらしい。あくまでも“意見” と言うレベルでのお話。
株主総会の直後に開かれた取締役会で通常通り支払われることが確認されたそうです。
ルノーの社長といえば、日産の社長も務めるカルロス・ゴーンさん。その2015年の年俸は700万ユーローをやや上回る額だとか。
円にすると軽く7億を超えてます。驚きですね。こんなにもらってどうするんでしょ???
それはさておき、最近フランスではロゼワインの人気が高まっていますが、その現象がシードルにも広がっているそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年4月29日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
カップルが飲んでいるのがロゼシードル。
「フレッシュで泡がシュワっとして香りもいいので気に入ってます」と女性。
ロゼシードルが登場したのは今から6年前のこと。
シードルと言えばりんごジュースを発酵させたアルコール飲料です。どうやったらピンク色になるのかといえば、果肉の赤い品種のりんごを使うのだそうです。
通常のシードルが左、ロゼシードルが右。
通常のシードルの売り上げが4%減ったのに対し、ロゼやフレイバー付きは26%増。
「このボトルがいい感じなので買っちゃいます」と女性。
お店のコーナーを見ているとフランボワズ味とか柑橘系とかいろんな種類があるようです。
通常のシードルに比べてお値段は40%も高いそうですが、この2年で40万人もの消費者の支持を集めています。
「シードルは美味しいです。特にクレープと一緒に飲むと美味しいわね」と女性。
「シードルと言えば、クレープとか何か特別なものを食べる時に飲むのが普通でしたが、最近は機会を選ばず飲む人が増えたんだと思います」とお店の方。
フルーティでアルコール度の低いものを求めるというのが最近の消費者の傾向のようです。
ちなみにフランス人は年間平均で一人2リットルのシードルを飲むそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、ブルターニュ出身の彼女に振られて数日前から落ち込んでいる。そんな僕を励まそうと、週末、両親が家に招待してくれた。出てきた料理がよりにもよってクレープとシードル・・・」
VDM (Vie de merde)より
ルノーは、かつて日産自動車を救いましたが、今は日産自動車を生命維持装置にしていますね。
ゴーン氏の報酬が妥当かどうかはわかりませんが、フランス人の雇用を守っていることだけは確かなようですね。
by 讃岐人 (2016-05-01 06:45)
讃岐人さん
ゴーンさんも最初は良かったのですが、途中で経営を失敗してしまいましたからねえ。あれだけの年俸を支払ってもいいから是非ともCEOにということだったのですが、それだけに期待を裏切ってしまった分風当たりが強いのかもしれません
by carotte (2016-05-04 21:12)