1分でわかるカンヌ映画祭 [コート・ダジュール地方]
フランスでは、国民議会の副議長を務めた代議士ドゥニ・ボパン(Denis Baupin)がセクハラで告訴され、警察が捜査を始めたそうです。
本人は否定していますが、女性政治家がTwitter等で次々に被害を受けたと表明していて、どうも分が悪いようです。
緑の党系の政党EELVの元代表だったセシル・デュフロは、ボパンのことを「昔から “ゲス男” だった」と言い放ったそうです。
フランス語でゲス男は “グジャー(goujat)” と言うのですが、なんだか意味と発音がぴったりって感じです。
それはさておき、第69回カンヌ映画祭が今月11日から始まりました。
そこで本日は、カンヌ映画祭にまつわる数字を集めてみました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年5月9日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
今年の映画祭は5月11日から22日までの12日間の開催です。
この期間に約4万人のプロたちが認定を受け、そのうち4,400人がジャーナリストだそうです。
予算は2,000万ユーロ。日本円で約25億。
そして、セキュリティに従事する人員が500名。防犯カメラが500台。
カンヌの人口は74,000人ほどですが、映画祭の時期には20万人に膨れ上がります。
そして、会場では84本の長編作品が上映されます。
審査員は全部で11名。因みに今年の審査委員長はオーストラリアの映画監督兼脚本家兼プロデューサーのジョージ・ミラー。
28カ国にわたる応募作品1,869点の中からコンペティション部門に選ばれるのが21作品。
パルム・ドールを受賞するのはこの中からになります。
さて、数々の映画スターが入場する際に必ず通る場所がここ。
赤い絨毯の敷かれた階段は24段、全長は60メートルあります。
最優秀作品が受賞するパルム・ドールの盾はといえば、重量は118グラムと割に軽量です。
サイズは縦13.5センチ、横9センチ。
これまでこの賞を受賞した監督さんは47人。
このうち女性はたった一人だけ。
「ピアノ・レッスン」のジェーン・カンピオンでした。
「ピアノ・レッスン」、女性ならではの視点から作られたいい映画でしたね。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、満員の映画館で映画を見ていた。途中で退屈になって誰にも気づかれないように暗闇の中をそっと出ようとしたら、階段を一段踏み外して、けたたましい音を立てながら滑り落ちてしまった」
VDM (Vie de merde)より
写真載りましたよ。セクハラ、許せませんね。日本はもっと酷いようです。マナー意識の向上と罰則を強化したいものです。
by t-toshi (2016-05-13 13:33)
t-toshiさん
お写真、拝見致しました。
政治家のセクハラ、ひどいですね。誰もまだ大事にしてませんが日本もきっとありますよ。そのうち出てくるかもしれません。
by carotte (2016-05-14 00:34)
ゲス男がグジャーってたしかにしっくりきますね(笑)。閉鎖的な日本の政界のこと、一旦表に出たら、セクハラはワンサカ出てくるでしょうね。そういえば都議会のゲスなヤジは結局一人だけトカゲの尻尾切りで終わっちゃいましたが、あれは集団的な体質だとみています。
by opas10 (2016-05-29 12:03)
opas10さん
女の側からすると、不愉快には違いないのですが、こんなことでぷりぷりするより軽くいなして通り過ぎるべきなのかもと思ってしまうのですよ。でも、本当はやっぱりどしどし声をあげて変えていかないといけないのでしょう。それをやり始めたらもう数え切れないくらい出てくると思います。
by carotte (2016-06-05 14:45)