フランスの最も美しい村3 その1 [ラングドック=ルシヨン地方]
今年40周年を迎えたフランスのロトくじ。
13日の金曜日には、フランス北東部モーゼル県に住む方が1500万ユーロ(約28億円)を当てたそうです。うらやましい。
さて、今日から5回のシリーズで「フランスの最も美しい村」を紹介します。
これまでもシリーズで2回紹介していますが、今回で3シリーズ目となります。
田舎の小さな村をのんびりと訪ねてみましょう。
第一回目の今日は、スペイン国境に近いピレネー=オリエンタル県のエウス(Eus)です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年5月2日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
エウス村の人口は431人。晴れの日は年間で300日もあるとか。
そんな村の住人アニーさんは、自宅の窓からの眺めを楽しむのが朝の日課です。
丘の上に階段状に建物が並ぶ村。これなら眺めもいいですね。
遠くには雪を頂くカニグー山が見えます。
そんな眺めを楽しんでいると、聞こえてくるのが教会の鐘の音。もう1000年以上も前からこの音を響かせてきました。
聖ヴァンサン=ダン=ノート・デウス教会(Église Saint-Vincent-d’En-Haut d’Eus)は村のてっぺんにあります。
観光客の皆さん、村の生き字引でガイドのジャンさんの案内で、教会まで一歩一歩坂道や階段を上っていきます。
「建物の作りが統一されていてとても美しいです」と女性。
「お天気はいいし、緑は豊かだし、これぞカニグー地方ですよ。村の人たちは親切にもてなしてくれますしねえ」と男性。
エウスは工芸家の暮らす村としても知られています。
その中の一人がエリックさん。ここで宝飾品を制作しています。
「ここへきてまだ2年にしかなりませんが、いいところですよ。静かでのんびりしていますから、アイデアが湧き出てくるんです」
こうしてみると美しい教会ですね。しかも面白い作りです。
1726年に着工。完成したのは1743年でした。国の文化財になっています。
さて、村を取り囲んでいるのが果樹園。晴天が多いとなると果物も良く育ちそうです。
「水はピレネー山脈やカニグー山から供給されます」と果樹園の方。
ここは桃の産地で知られています。さぞかし甘くて水々しい桃が実をつけるんでしょうね。
「ここから別のところに移ろうなんて思いもしないよ。眺めはいいし、1時間もかからないで山にも海にも行けるんだからね。ここよりいいとこなんて他にないよ」と生き字引のジャンさん。
カニグー地方の美しい村は明るい太陽の光に包まれていました。
<お知らせ>
毎週月曜日に紹介している恒例の週末旅は、来週から日曜日に紹介することにしました。従いまして次回は22日になります。少し間が空いてしまいますが、あしからずご了承ください。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、結婚式を予約するために小さな村の役場に電話をした。すると、事務局員がその日を忘れないように定期的に電話してくれという。『何しろあまりにスケジュールが空きすぎてるんでねえ』」
VDM (Vie de merde)より
景色よし、気候よし、食べ物よし、なんだか長生きできそうな村ですね。
by opas10 (2016-05-29 12:14)
opas10さん
こういう暮らしが本来の人間の暮らしなのかもしれませんね。
ただ人間というのには、これだけでは満足できないという業の深さがありまして・・・。
by carotte (2016-06-05 15:02)