週末はミラノで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はミラノへ参りましょう!空路ならパリから直行便で1時間20分。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年5月21日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ポルトガルっぽい雰囲気ですが、ここは正真正銘ミラノです。
今回のリポーターは女性。そして旅の足はトラム。なんかレトロな感じでいいですね。
ミラノの街を最初のトラムが走ったのは1881年のこと。
「新しい車両よりこの古い車両の方が乗り心地がいいんじゃよ」と乗客の男性。
今では19路線が街を走り、その総距離は170キロにも及びます。
「伝統は守りたいし、近代化も必要。このトラムは現代に生きる老人みたいなものさ。歴史の一部でありながら今を生きている」と運転手。
トラムを降りて最初に訪ねたのがこの見事なアーケード街。その名をヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア(Galleria Vittorio Emanuele II)と言います(上記地図の赤印)。美しいガラスの屋根。
このアーケードを通り抜けた先にあるのがミラノ大聖堂(Duomo di Milano)(地図の青印)。
階段を歩いて上に行ってみましょう。
まるでレースのように緻密な大聖堂の建築を間近で眺めることができます。
作られたのは14世紀。このような彫像は1800体を数えます。
こちらの観光客は横になってその眺めを楽しんでいます。
ここからは古い建物と近代的なビルが立ち並ぶミラノの街を一望できます。
次はミラノファッションの中心地へ向かいましょう。
ここはモンテ・ナポレオーネ通り(Via Monte Napoleone)(地図の緑印)。
「ミラノは常に動いているホットな街でありながら、とても洗練されているんだ」と写真家のグイードさん。
でも、ちょっと驚かされるのは証券取引所の前に飾られているこの彫刻。これもミラノ流エスプリ?
さて、そろそろランチの時間です。訪ねたのはレストランRatana。(地図のピンク印)
仔牛のすね肉に、玉ねぎ、人参、セロリ、白ワインを加えて煮込んだ匂いがぷ〜んと漂ってきます。
シェフが作っているのはミラノの郷土料理オッソ・ブーコ(Ossobuco)。
骨髄が煮込んであるので、スプーンで中の柔らかいところをすくって食べるそうです。
因みにOssobucoは “穴の空いた骨” という意味。
お腹いっぱいになったところで本日の宿Un Posto A Milanoへと参りましょう。(地図の黄緑印)
ここはミラノの中心地にある、元は18世紀の農場だったところ。何かここだけ田舎風。
「庭の緑は昔と変わりありませんよ」とホテルの方。
客室はいたってシンプル。その分、一泊45ユーロという破格のお値段です。
ホテルのチェックインを済ませたらまた街へと散策に出かけましょう。
ここはオペラの殿堂スカラ座です。(地図の紫印)オペラを見るためには数カ月も前から予約しなければなりません。今回は建物だけ見てよしとして、もっと興味深い場所を訪ねます。
ここはカーサ・ヴェルディ(Casa Verdi)。恵まれないアーティストのための老人ホームです。(地図の黄印)
そう言えば、ちょっと前にNHKスペシャルでここを特集してました。
美しい建物ですね。作曲家ヴェルディが私財を投じて1899年に設立した施設です。
かつてフレンチカンカンのダンサーだったというミシュリーヌさんが中を案内してくれました。
ここではリハーサル中の演奏を無料で聴くことができます。
「時々、演奏を止めてくれってお願いする時もあるんですよ。何しろ毎日聞こえてきますからねえ。耐えられない時もあるんですよ(笑)」
ミシュリーヌさんが住人の一人の部屋を訪ねました。
この方、どうやらジャズドラマーだったようです。80歳を過ぎてもまだまだ元気そうです。
次は食前酒をいただきにお花屋さんへ・・・。
ここPOTAFIORIはお花屋さんでありながらお酒も楽しめるビストロのようなところ。(地図のこげ茶印)
飲み物代を払うと、おつまみはいくらでも食べていいそうです。
「ここはいいお店ですよ。ワインやビールがリーズナブルな値段で飲めるだけでなく、お腹いっぱいになって家に帰れますから」と女性。
「このお店はミラノで生まれ、全国に展開しています」と支配人。
最後はすっかり夜の帳が下りた運河沿いの通りナヴィーリョ・パヴェーゼ(Naviglio Pavese)を散策。(地図の水色印)
夏はこのテラスで白ワインなどいただきたい感じです。
さて、今回の旅の費用は、トラムが4.5ユーロ、大聖堂が13ユーロ、宿泊代45ユーロ、ランチが30ユーロ、食前酒が8.5ユーロ、航空運賃60ユーロ、締めて161ユーロ(約20,000円)でした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、イギリスに留学している。学生寮のベッドのマットレスの穴に300ユーロ相当のポンドを隠したまま出かけたら、留守の間に新しいマットレスに取り替えられていた」
VDM (Vie de merde)より
ちょうど10年前、今回紹介された界隈をウロウロしり、トラムで市内観光したりしたので、懐かしく拝見しました。
by opas10 (2016-06-03 23:26)
opas10さん
私の方は12,3年ほど前に行ったことがあるのですが、ちょうど5月1日で交通機関はどれも止まっておりました(涙)アンティークなトラム、乗ってみたいです。
by carotte (2016-06-05 15:59)