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週末はベル=イルで [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 

 今回はフランス、ブルターニュ地方の島ベル=イル=アン=メール(Belle-Île-en-Mer)、略してベル=イル(美しい島という意味)を訪ねます。

 

 島の面積が84㎢で、だいたい伊豆大島と同じくらい。

 

 パリからは列車とバスとフェリーを乗り継いで約6時間。

 

 さて、どんな島なんでしょう?


Paris_BellIleM.jpg


 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年5月28日に放送)(▸をクリックしても映像が出て来ない場合はウィンドウの下の文字をクリック)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 

 キブロン(Quiberon)の港から出るフェリーに乗って45分。美しい要塞が出迎えてくれました。もちろんあのヴォーバンの手によるものです。

 

 港に到着したらいざ観光に出発!

 

 島に4つある村の一つル・パレ(Le Palais)(上記地図の赤印)の真ん中で開かれているのが朝市。

 

 まずはここでお昼の食料を確保。訪ねたのはクレープ屋さん。そば粉のクレープを3つ注文。

 

 ひょっとして今回の取材班は3人組?リポーターは男性です。

 

 クレープが出来上がるのを待っている間にお隣の魚屋さんでイワシの塩漬けをゲット。

 

 そしてデザートも必要です。マシュマロを売っているおばさんが食べ方を教えてくれました。

 

 「まずマシュマロを二つに分けて、一つにジャムをつけて口の中に入れる、そのあとすかさず残りの一つを口に放り込む」

 

 「フランボワズがめちゃ美味しいね。それをいただきます」とリポーター。

 

 準備ができたところで、本日の観光の足はこれ。レモン色のレンタカーで出発です。

 

 春の花でいっぱいの山道をひたすら北西へと走っていきます。

 

 目的地はここ。プーランの灯台(上記地図の青印)。

 

 設置されたのは今から150年前の1867年。教会みたいに見えます。しかも美しい。

 

 「木や花に囲まれていますから四季折々の眺めを楽しむことができます」と男性。

 

 「静けさの中で、鳥の鳴き声、波の音が聞こえてきます」と女性。

 

 ベル=イルはサラ・ベルナールが滞在したことでも知られています。

 

 50代の頃にサラ・ベルナールが手に入れた家がここです。現在は記念館(Musée Sarah Bernhardt)になっています。

 

 「サラ・ベルナールは現代で言えばレディ・ガガみたいな存在でした。彼女がこの島にやってくるときはパパラッチも一緒でした。サラはパパラッチが満足できるように窓から手を振って写真を撮らせたんです」と記念館の方。

 

 そろそろお腹がすいてきた頃。今度はロバを道連れにピクニックのできる場所を求めて出発です。

 

 海の見える格好の場所を見つけました。お弁当を広げて頂きましょう。

 

 取材班、知らない間に塩バターとレモンも手に入れていました。イワシが美味しそう。

 

 お腹がいっぱいになったら、今晩の宿があるロクマリア村(Locmaria)(上記地図のオレンジ印)へ。

 

 個人のお宅の一室がその宿なのですが、この家、たったの1週間で建てたそうです。しかも嵐が来てもビクともしないとか。

 

 「全部がダンボールで出来ているのよ。椅子も棚も照明の傘も全部ダンボールです」

 

 宿で一休みしたらまた北西へと移動。そこには美しい庭Eden du voyageur(“旅人のエデンの園”という意味)(上記地図の黄印)がありました。

 

 3000㎡の敷地に世界中から集められた花が咲いています。

 

 次に訪ねたのは港の近くにある一風変わった本屋さんLiber & Co(上記地図のこげ茶印)。取材班、ここが気に入ったらしい。

 

 次は画家のバティストさんが案内してくれます。

 

 バティストさん、クロード・モネの絵を複製するのが専門だとか。

 

 1886年に、モネは初めてこの島を訪れます。そして2ヶ月半の滞在中に39枚の作品を書き上げたそうです。

 

 特に、ここAiguilles de Port-Coton(上記地図のピンク印)の風景を数多く描きました。

 

 「滞在中、何度もここへきて描いたのです。晴れの日のもあれば雨の日のもあります」とバティストさん。

 

 ちょっとエトルタの海岸に似た風景ですね。

 

 そして最後はカヌーで海の散策。

 

 今回の旅は盛りだくさんでした。

 

 費用の方は、お昼の食事代が10ユーロ、レンタルカーが78ユーロ、サラ・ベルナール記念館が2ユーロ、ロバのレンタルが30ユーロ、宿泊代が100ユーロ、花の庭“旅人のエデンの園”の見学料が10ユーロ、カヌー代が34ユーロ、クロード・モネの見学料が3ユーロで、締めて267ユーロ(約33,000円)でした。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 


 

「今日、今週末に家を留守にするので、あまりよくは知らないけど気の合う隣人に、留守中、私の家に寄って飼い猫に餌をやってくれるように頼んだ。するとその隣人、何を思ったか、パソコンと歯ブラシを持ってきて家に寝泊りし、しかも掃除機までかけてくれた。隣人が言うには、猫が一人ぼっちで寂しそうだったから、だそうだ」

 

VDM (Vie de merde)より



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コメント 2

opas10

あの灯台は、教会にしか見えないですね、もともと教会だった建物を灯台に転用した、と言ったらみんな信じちゃいます!今回の旅は、今までで一番食事が質素だったような気がします(笑)
by opas10 (2016-06-11 15:23) 

carotte

opas10さん
一瞬、教会か?と思ったら灯台でした。昔の人はいい仕事しますね(笑)。この週末旅シリーズは、どうも格安で旅するというのも目標の一つのようなんですよ。
by carotte (2016-06-15 16:55) 

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