プロヴァンスのゴッホ展 [プロヴァンス地方]
東京もついに梅雨入りしました。10日間天気予報を見るとパッとしない天気が続くようですが、晴れ間もあるようです。
週末のフランスのニュースはほとんどが洪水の話題でした。
現地時間土曜日の午後8時頃のパリのセーヌ川はこんな感じ→こちら。
アレクサンドル3世橋のあたりの映像ですが、遊歩道になっているあたりは完全に水没してます。
そういえば、アレクサンドル3世橋の下には飲食店Faustがありましたね。あそこはどうなっているんでしょう???無事だといいのですが・・・。
何れにしてもセーヌ川の水位は高止まりしたようなのでこれ以上水位が上がることはなさそうです。
さて、本日は洪水には見舞われなかったプロヴァンスの都市アルル(Arles)からの話題です。
今から130年ほどの前、アルルにやってきた画家と言えば・・・ゴッホ。
現在アルルではゴッホの作品31点を展示する「プロヴァンズのゴッホ展」が開催されています。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年5月21日に放送)(▸をクリックしても映像が出て来ない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
1888年2月20日、ゴッホは城壁に囲まれた町アルルにやってきました。
南仏の明るい日差しに溢れた町。それがゴッホの描いた絵にも表れています。
「ゴッホは15か月アルルに滞在しました。そして200点ほどの作品を描きました」とゴッホ財団の学芸主任の方。
今回の展示作品はオランダの美術館から貸し出されたもの。
31点のうち29点が初めてアルルで展示されています。
作品一つ一つを見ていくと、描き方の変化がよくわかるそうです。
初期は薄暗い作品が多かったのに対し、プロヴァンスに来てからは明らかに色彩に溢れた作品が多くなります。
「ゴッホはアルルに来て、長い間探し求めていた青い空と鮮やかな色を発見したのです。そのおかげで近代の偉大な画家になったのです」と専門家。
アルル滞在から2年後にゴッホが亡くなってしまうことを思うと、プロヴァンスが短期間にどれだけ大きな影響を及ぼしたかがよくわかります。
展覧会は、Fondation Vincent Van Gogh(35ter rue du Dr Fanton, Arles)で、今年の9月11日まで、開催されています。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、うちの5歳になる娘はせっかくのブロンドの髪を、パパと同じ色にすると言って、真っ黒のフエルトペンで塗ってしまった」
VDM (Vie de merde)より
確かに色使いが随分変わっていますね。それにしても15カ月で200点とは、すごい勢いで描いたものです。だいたい2日に一点描いているくらいのペースですから!!
by opas10 (2016-06-11 15:30)
opas10さん
2日に一点はものすごいエネルギーですよね。環境が変わってゴッホも刺激を受けたのかもしれません。南仏に来ると画家は色使いが変わるみたいです。それだけ他の地域と風景が違っているんでしょうね。
by carotte (2016-06-15 16:59)