逸話だらけのツール・ド・フランス [トピックニュース]
7月の頭からこの猛暑。先が思いやられます。年々、暑いのが心身ともに堪えます。
さて、先週の土曜日、フランスではいよいよツール・ド・フランスが始まりました。
今年の出発地はモン=サン=ミッシェル。その映像に興味のある方は→こちら。
さすがに絵になります。
これから約3週間、マイヨ・ジョーヌをかけて熱い戦いが続きます。
その距離は3,535キロ。21のステージに分けられ順位を争います。
ツール・ド・フランスが最初に行われたのは1903年のこと。当時は2,428キロで6ステージしかありませんでした。
本日はそのツール・ド・フランスのちょっと面白いお話をアニメーションとともに紹介します。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局LCIで2016年7月2日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
長い距離を走らなくてはならない選手は、走りながら水分を補給します。
水だけの選手もいれば自分専用のスペシャルドリンクを飲む選手もいます。
1904年開催の第2回大会では、なんとハチミツとワインを混ぜたスペシャルドリンク飲んでいた選手がいたそうです。
そのライバルだった選手はといえば、通りがかったオーベルジュで水筒に砂糖入りのワインを入れてもらっていたとか。
今から思えば身体に悪そうな気がしますが、ちょっとした興奮剤みたいな役割も果たしていたのかもしれません。
1952年の大会では、背中のバッグにシャンパンを詰めて出発していった選手がいました。
バッグに詰めるのは液体だけとは限りません。
1953年、丘のてっぺんに到達した途端、10キロの重りを詰め、坂を一気に降りようとした選手がいました。
重い方がスピードが出たそうです。この時はあまりにスピードが出過ぎて事故を起こしてしまいました。
1904年は、ワンステージの距離が今より長く、夜を徹して走らなくてはなりませんでした。
そのため、暗闇にまぎれて車に乗ってしまったのがバレてあえなく失格。
また、4人の選手が列車に乗ってしまったという事件も起きました。
1921年の大会では、ベルギー出身の選手の乗る自転車の後輪が壊れてしまいます。
彼は背中に背負ったスペアタイアで残り300キロを走ってゴールしますが、当時のルールは、出発した時とゴールした時は同じ自転車でなくてはならないという規則があり、このゴールは認められませんでした。
しかし、ここではトップを逃したものの、結局、総合優勝をかっさらっていったそうです。
背中にスペアタイアとはすごいですね。今と違って昔はかなり重かったのではないでしょうか?
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、友人と飲んだ翌朝、1時間もかけて自分の車を探したが見つからず。それを見ていた友人が言った。『君、昨日は自転車で来てたよ』」
VDM (Vie de merde)より
ワインやシャンパンを飲んで自転車に乗る、今の日本の道路交通法だと飲酒運転で逮捕されちゃいます(笑)。ツール・ド・フランス、歴史が長いだけあっていろいろ面白いネタがあったんですね~。
by opas10 (2016-07-09 22:21)
opas10さん
いくらレースとは言え、よく考えてみたら飲酒運転で、これは重大な法律違反ですねえ。長い歴史を掘り起こすといろいろ逸話が出てきます。
by carotte (2016-07-13 16:14)