イタリアの絶景を求めて その3 [イタリア]
イタリアの絶景シリーズの三回目は、イタリア南部、ちょうどブーツのかかとの付け根あたりにある世界遺産の町マテーラを訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 2で2016年7月21日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
Feuilleton : les trésors d'Italie (4/5)
お宝はこれ。石灰岩で出来た、文字どおり石の町。
ここはマテーラの旧市街です。
この岩なのか建築なのか判然としない建物は教会。そう言えば岩のてっぺんに十字架がありました。
グレーがかったベージュ色の建物が隙間なく階段状に並んでいる風景は印象的です。
かつて町の人々は岩を穿って作られた住居に住んでいました。
しかし、1950年代頃からは皆引っ越して、この “洞窟住居” 使われなくなってしまいました。
それが今ではホテルに変身。観光客に人気だそうです。
「ここは20世紀の半ば頃まで住居だったんです。両親と子供たちが仲良く暮らしていました。当時は一家に子供は10人くらいいるのが普通だったんです。そして、豚や鶏などの家畜も一緒でした」
この洞窟住居は昔は暗くて不衛生でしたが、こうしてホテルに作り変えられてからは世界中から宿泊客が訪れるようになりました。
「すごいところですね。外からはこんな風になってるとは想像もできませんよ」と男性客。
町は数年前から遺跡の再生に取り組んでいます。
岩の中に作られた施設は昔の人々の暮らしを教えてくれます。
「15世紀頃、この穴にはオリーブの圧搾機がありました。重石を回してオリーブを潰すと、ここから油が出てきたんです」と考古学者。
夜になり、町のあちこちに灯りがともります。
なんだか別世界に紛れ込んだようで、ロマンティックな気分になります。
こんなところで人々が普通に暮らしているかと思うと不思議です。
あるレストランの厨房にお邪魔してみると、何やら美味しそうなものが作られていました。
Polpette di pane di Materaという料理だそうです。
まるで岩のようなマテーラのパン。これの身だけを取り出し、卵、ペコリーノチーズ、羊の乳と混ぜ合わせお団子にしたらフライパンで炒めます。
「昔はこれが日曜日のご馳走でした。貧しかったのでお肉の代わりにこれを食べたんです」と料理人。
マテーラの郷土料理を食べるならやっぱりこの洞窟です。
ここはホテルの食堂ですが、かつては教会だった場所です。
ムードたっぷりのディナーにイタリア人カップルも大満足。
お腹いっぱいになったところで、夜のマテーラを散策。
他では味わえないような旅になりそうです。
因みにマテーラは数々の映画のロケ地になっているそうです。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督「明日を夢見て」、メル・ギブソン監督「パッション」等々。
続く・・・
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、父がパンを買ってきてくれという。僕には好都合だ。外でこっそりタバコが吸える。出かけてからお金を忘れたことに気がついて家に戻ると・・・父がこっそりタバコを吸っていた」
VDM (Vie de merde)より
フランス人のつぶやき、親子ですね~(笑)
by opas10 (2016-08-13 11:39)
opas10さん
親子揃って、ちょっと笑えます。喫煙者は辛いですね。
by carotte (2016-08-21 15:43)