夏の最後の旅シリーズ その1 [イタリア]
長年愛用していたボーズのウェーブレイディオが壊れてしまいました。
タイマーをかけて毎朝ラジオの音で目覚めるのが習慣になっていたので少々不自由です。今は味気ない信号音で目覚めています。
15年も働いてくれたのですから寿命と言えば寿命かもしれません。調べたら、古すぎて修理の対象外リストに名を連ねていました。
こうなったら新しいモデルを購入するしかないかと思ったら、いろんな機能が付加されてびっくりするような値段になっていました。そこまでのものは必要ないような・・・。
外部端子が付いているので古いモデルのものでもそれなりに便利に使うことができます。
サウンドについては色々ご意見はあると思いますが、私は気に入っていました。それにデザインが抜群なのです。
ここはやはり中古をヤフオクかなんかで手に入れるのが良さそうな・・・。
それはさておき、今日から夏休み最後の旅シリーズを5回に分けて紹介します。
第一回目の今日は、イタリアのポルトフィーノ(Portofino)を訪ねます。
かつては漁村として栄えていましたが、現在はイタリア有数の観光地になっています。
映画の撮影地にもなったくらいですから、さすがに美しい港町ですね。
このカラフルな建物が訪れた人たちを魅了してやみません。
「町を歩いているととても楽しくなります。この土地ならではの温かい雰囲気があります」と女性。
「確かにプチ・サントロペ風ですが、やっぱりフランスではなくイタリアなんです」と別の女性。
ポルトフィーノはサントロペと同様に、ジェット族に人気のリゾート地だそうです。
港には大型のヨットが並んでいます。料金は一泊3,000ユーロ(350,000円ほど)。
「第二次世界大戦後の復興で観光地開発が盛んに行われたのです。その結果、漁村だったポルトフィーノはリゾート地になり、漁師は3人しかいなくなってしまいました」とマリーナの責任者。
その上、フェリーが1時間おきに観光客を運んできます。港に並ぶお店は今が書き入れ時。
こちらのバーにはあのマイケル・ダグラスがやってきたそうです。
「7月、8月は世界中から観光客がやってくるんですよ」とお店の方。
1時間ほどのハイキングか、10分くらいのボートツアーなら静かな自然を満喫できます。
ポルトフィーノから少し足を伸ばせば修道院(Abbazia di San Fruttuoso)の建つこんな素敵な場所もあります。ここは “楽園の湾”(golfe Paradiso)と呼ばれているそうです。
その名にふさわしいですね。こじんまりとしたビーチはのんびりできそうです。しかも美しい。
「フランスにもコートダジュールという素晴らしい海岸がありますが、ベネディクト派の修道院があるような海岸はここだけだと思いますよ」と男性。
ここには5世代にわたってボッツォ家が続けてきたオーベルジュDa Giovanni。
厨房では、代々受け継がれてきた料理ジェノヴァ風ラザニアが作られていました。
あの平たい板のようなラザニアが機械からつるっと出てきてました。
さて、皆さんが泳いでいた湾の水深17メートルのところにはキリスト像が設置されています。“深海のキリスト(Cristo degli abissi)”と呼ばれているそうです。
「この像はイタリアでは潜水のパイオニアだった人物を記念して設置されました。彼はここで潜水の実験を行っている際に事故で亡くなってしまったのです」と男性。
見どころが豊富なポルトフィーノ。人気の理由がよくわかりました。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、旅から戻る途中で僕の新しいスーツケースがなくなった。なんで “新しい” かと言えば、すでに行きの途中で前のスーツケースをなくしていたからだ」
VDM (Vie de merde)より
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