夏の終わり [トピックニュース]
9月の後半、あちこちで秋祭りが開かれていました。
うちの近所でもお神輿を担いで練り歩いてました。大太鼓もド〜ンとなって、少々うるさいのでした。
アスファルトとコンクリートの建物の路地に鳴り響く太鼓の音はどうも今ひとつです。
昨日は秋の長雨も上がって日差しが戻ってきました。また2〜3日暑くなるようですが、それをやり過ごせば、また涼しくなるようです。やっと夏が終わります。
フランスのピレネー山脈の一角にあるオッソ渓谷では、夏の間、山で過ごしていた羊たちと羊飼いが麓へと戻ることになりました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年9月23日に放送)
雲が渓谷を覆い始め、山に夜がやってきました。放牧していた羊を柵に戻します。
「あちこち見て回ってから羊たちと一緒に山を降りることになります」とステファヌさん。
今宵は山で過ごす最後の夜。
山小屋での夕食は、手伝いに来てくれた友人と二人でいただくことになりました。
明日は忙しくなります。スープとお肉で英気を養います。
夏の間、家族も一緒に山小屋で過ごしていましたが、学校が始まったため最後は一人になりました。
「特に寂しいと感じたことはないですね。羊飼いとはそういうもんですから。この仕事を選んだ時にこう言う生活になるのはわかってました」
空にはお月さま。
それから数時間後の早朝、一台の車がやってきました。
山歩きにやってきた友人たちが立ち寄ってくれました。ワインでおもてなし。
友人たちを見送ったら、下山の準備です。
外の風景はこんな風になっていました。
まずは運んできた機材を片付けて車に乗せます。
「来年まで麓で保管しておきます」とステファヌさん。
片付けが済んだら、山でチーズを作っている友人のマチューさんを訪ねます。
小屋の中ではチーズが熟成中。羊の乳で作られたオッソイラティーでしょうか?
10月にはチーズのコンクールが開催されます。ここのチーズも出品されるのでしょうね。
さあ、いよいよ羊と一緒に下山です。
マチューさんのお父さんが羊の首にベルをつけてくれました。これはうまくやらないと羊の首を絞めてしまいそうな・・・。
一列になって、ではなく団子状態で羊たちが山を降りていきます。その間を走り抜けていくのがシープドッグ。
難所を通り越してホッと一息。羊たちが進んでいくのを見送ったら、最後に美しい山の風景を楽しみます。
1時間半ほど歩いたところで目的地に到着。
青々とした草を見つけて、早くも羊たちが食べ始めました。
オッソ渓谷の美しい風景。また来年の夏、ステファヌさんはここに戻ってくることになります。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、車でバカンスに出発した。しばらくして娘が携帯を忘れたので取りに戻りたいという。『どうしても取りに戻りたいの。もし初めて月に行ったのに国旗を立てるのを忘れたらどんな気分だと思う?今の私はその気分なの』」
VDM (Vie de merde)より
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