にっこりはダメ! [トピックニュース]
フランスのある公務員(高官)が、にっこり微笑んだ写真を添付してパスポートの取得申請を行ったところ、却下されてしまいました。
微笑んだ写真はダメというわけです。
そこでこの男性、お役所のこの対応を不服とし裁判に訴えました。
そして、一昨日、判決が下りました。その内容はと言えば・・・
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年9月29日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらの皆さん、別に犯罪を犯して警察に追われているわけではありません。
証明写真を集めたもので、この中にはTF1のジャーナリストも含まれています。
なんだか無表情でちょっと怖い・・・。
ここはフォトスタジオ。証明写真を撮影しているところです。
「こちらの鏡の前にお願いします。前髪をもう少し上に上げて、耳を出してみましょう」とカメラマン。
証明写真なのでにっこりしてはいけません。
「微笑んじゃいけないとなると、ちょっと残念ですね」と女性。
「警察や役所などでは、科学的に顔のサイズを測って色々分析するんだと思うんです。だからきちんと撮影されていないといけないんです」とフォトスタジオの方。
結局、裁判所は男性の訴えを退け、証明写真は微笑んではいけない、ニュートラルな表情でなければならないとしたのでした。
こちらは日本にもよくあるスピード証明写真ボックス。目の前には正しいポーズの仕方が書かれてあります。
角度をつける、目をつぶる、にっこり微笑む、帽子をかぶる、顔を歪める等々は証明写真としてはアウト。ニュートラルな表情でなくてはなりません。
しかし、微笑んでいるのかいないのか、区別するのはなかなか難しい。
その極め付けが「モナリザ」。
こうなってくると却下の基準がはっきりしなくなりますね。
無表情のつもりでも笑っているように見える顔もあります。
訴えを起こした男性の写真は明らかに笑っていると判断されたようです。
しかし、できるだけニュートラルにと努力した結果、こんなことになってしまうことも。
「うちの女房は魅力的だし美人なんだけど、証明写真となると怪物になるんですよ(爆笑)」と男性。
確かに、証明写真が本人とまるで違う印象だったりすることがよくあります。友達や家族と見せ合っては大笑い。
しかし、証明書を発行してもらうためにはふざけた写真はダメです。
「例えば、このアインシュタインは完全にアウトですが、こちらのフロイトならオーケーというわけです」とリポーター。
なんだかフロイトの苦み走った顔も証明書には向かないような気がしますが、どうでしょう???
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、そしてずっと前から僕の髪は天然パーマ。スピード写真ボックスで証明写真を撮ろうとすると必ず自動音声でこう言われるのだ。『アナタノ カミカラ ナニカガ トビダシテイマス』」
VDM (Vie de merde)より
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