世界の名ホテル その5 [イギリス]
シリーズの最後に登場するホテルは、英国の首都ロンドンにあります。
数々の映像作品に登場したことのある有名なホテルです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局Frace 2で2016年10月7日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
ここはロンドンのセント・パンクラス駅(St. Pancras International)。
この駅に隣接しているホテルがセント・パンクラス・ルネッサンス・ロンドン・ホテル(St. Pancras Renaissance London Hotel)です。
客室からは駅のホームを見渡すことができます。
東京駅の東京ステーションホテルみたいですね。丸の内側のドーム型の天井を見上げると、そこにはホテルの客室の窓があります。
一方、ロンドンのこのホテルの客室はかなり豪華そうです。
建物の方はどうなっているかと言えば、ご覧の通り。荘厳なファサードに圧倒されます。
入口には1873年開業と書かれてあります。ロビーはどことなく駅舎のよう。
この建物、当時はかなり前衛的だったようで、それぞれのフロアーに共同浴場が2つ設置されていました。
今は改築され各部屋にバスルームが付いていますが、当時はついてなかったのだそうです。
当時のまま残っているのがこの階段。ゴージャスですねえ。
「ここを上ったり下りたりするのが好きなんです。全体に大聖堂を思わせるような世界でも珍しいホテルだと思います」と支配人。支配人はフランス人女性。
客室の廊下も教会の側廊のようです。
「このヴィクトリア時代に作られた廊下は、幅広いのが特徴です。ドレスと着たご婦人が二人並んでもぶつからないようになっています」とホテルの方。
こちらはスイートルーム。かつて壁にはヴィクトリア女王の肖像画が飾られていましたが、現在はエリザベス2世の肖像写真に取り替えられました。
「昔ここはベネツィア風ボールルームだったんです。だからこれだけ広いんです」
1873年に建てられたこのホテルも、1940年には空襲で被害を受けました。以来、そのままの状態で放置。
転機が訪れたのはユーロスターが就航してからのことです。
20万ユーロを投入して大々的なリノベーションが実施されました。
そして2011年、新装オープン。
かつて鉄道の切符売り場だった場所は現在ではレストランに生まれ変わりました。
シェフはオーストラリア人だそうです。
スコットランド産サーモン、子羊の肉、エッグベネディクト等々、おいしそうな料理の数々。
ヴィクトリア時代の料理を現代風にアレンジして出しているようです。
こちらはホテルのバー。バーマンはマルセイユ出身のフランス人。
おっ、棚には日本のウィスキーも並んでいます。しかも最前列。
そして、ロビーではコンシエルジュがお客様の応対に追われています。
黄金の鍵をかたどった胸のバッジがキラリと光ります。これはコンシエルジュのユニオンの印。
「お客様がたは劇場やコンサートホールのいい席を求めてここにいらっしゃいます。それにお答えするのが私たちの仕事です」
始めにお伝えしたようにセント・パンクラス・ルネッサンス・ロンドン・ホテルはざまざまな映像作品に登場しています。
例えば映画「バットマンビギンズ」、「ハリーポッター」、それに「ブリジット・ジョーンズ」も。
また、スパイスガールズのミュージックビデオにも使われています。
こんなに撮影で使われていたとは知りませんでした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、ロンドン滞在の初日。疲れ果てていたのでホテルまでタクシーに乗った。そして、運転手がいないのに走り出したのでびっくりして叫んでしまった。よく見たら右の座席にいたのだった。お恥ずかしい・・・」
VDM (Vie de merde)より
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