テロと観光産業 [パリ]
パリ同時多発テロから1年が過ぎました。
昨日の11月13日、ぞれぞれ現場となった場所では、大統領とパリ市長が出席して追悼の式典が行われ、亡くなった方の名前を刻んだプレートが飾られました。
そしてバタクラン劇場は営業を再開し、テロ以来、初めてステージに立ったのはスティングでした。
こうして少しづつでも傷が癒えるといいのですが・・・。
パリは世界的な観光地でありながら、このテロ事件以来、観光客が激減してしまい、未だ復調の兆しがありません。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2016年11月7日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
Tourisme : rendre Paris à nouveau attractive
ドミニクさんはフリーのガイド。
いつも午後2時になると観光客を連れてパリの街角を案内することになっているのですが、この通り、お客さんはゼロ。
「とても、とても残念です」とドミニクさん。
観光客は徐々に減っていき、収入も以前の半分になってしまいました。
その影響はあらゆる業種にわたっています。
テロやひったくりなので違法行為によって、パリ観光を諦めてしまう人たちが増えてしまったのです。
その数は去年に比べて180万人の減少。金額にすると10億ユーロの損失です。
そのため政府は、外国人、特にアジア系の人たちに安心してパリに来てもらえるように、防犯カメラの設置やパトロール隊の増員などセキュリティー強化に力を注いできました。
「パリに行くと言ったら、友人や事務所の同僚が本当に行くのか?と驚いていました」とアジア系観光客。
今やフランスは危険な国となってしまいました。しかし、観光船を運営しているフレデリックさんは営業をやめようとは思っていません。
「危険だというイメージがなくなるまでには少し時間がかかりますよ。日本人は安全になったらまた来ると言ってくれてるんですから」とフレデリックさん。
こちらのホテルのオーナーは、セキュリティーを強化するだけでは足りないと言います。
「パリに来たいと思ってもらえるようにしなければなりません。パリのいいところをもっと知ってもらわないといけません」
観光はフランスの国内総生産の7%を占めているそうです。フランスにとっては大事な産業です。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、愛する夫が一輪のバラの花をプレゼントしてくれたので喜んでいたら、その花にくっ付いていたカードを見つけて呆然。『テロの犠牲者を悼んで』」
VDM (Vie de merde)より
来年は訪問の予定です。
by huck (2016-11-14 12:32)
huckさん
来年はフランス関連の道でしょうか?
ポルトガルの巡礼、少しずつ読み進んでいます。
by carotte (2016-11-16 17:53)
GR22 Chemin vers Le Mont-Saint-Michel というガイドブックを入手しました。パリから550キロです。
これで、フランス経済復興がなれば!・・・と。
by huck (2016-11-18 10:49)
huckさん
あのモン=サン=ミッシェルの道ですね。
となると、修道院のてっぺんにある修復されたばかりのピカピカの大天使が見られますね。出発点はノートルダム大聖堂。貴重な旅ですね。
by carotte (2016-11-24 23:23)