パピヨット [フランスのお菓子]
この時期、クリスマスパーティや忘年会など様々な集まりに呼ばれることも多いですが、今年はついこの間、インフルエンザで寝込んだばかり。
用心して全て断り、仕事が終わったらわが家にまっしぐら。体力が完全に回復するまで夜は家に引きこもっております。
そのせいか、師走の慌ただしさをそれほど感じないで済んでいます。
このまま焦ることなくマイペースでのんびりと一年を締めくくりたいものです。
さて、クリスマスを控えたこの時期、フランスでは様々なお菓子が登場します。
その中の一つが、パピヨット(Papillote)。どんなお菓子なんでしょう?
フランス第二の都市リヨンから北へ30キロほどのところにある町アンス(Anse)を訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年12月12日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
この派手な包み紙に包まれたお菓子がパピヨットです。
「こうやって一つ一つ包んで、端をしっかりひねったら出来上がりです」とお店の女性。
カラフルなキラキラ光る包装紙と両端がひらひらした房になっているのが特徴です。
その起源は18世紀のリヨンに遡ります。
「ある菓子屋の店員が、小さな紙にラブレターを書いてお菓子の中に入れ、上の階ではたらいていた美人の店員に渡したことがきっかけてできたお菓子だと言われています」
肝心要の包みの中のお菓子は一体なんなんでしょう?
ここは、年間2,500個のパピヨットを作るというお菓子屋さんのアトリエです。
材料は、生クリームに近い牛乳2ℓ、ブラックチョコ3㎏、バター200g。
「こうしてチョコレートを溶かしながら全体をなめらかになるまで混ぜ合わせます」とフィリップさん。
よく混ぜ合わせたら型に入れ48時間寝かせます。
固まったチョコレートを小さな四角に切り分け、周りにシロップをかけて固まったら出来上がりです。
「周りはカリッとして中はトロッとした感じになります」
これをあのキレイな包装紙で包めばパピヨットの完成です。
食べる時はこうしておもむろに包みを開けていただきます。
かと思えば、包み紙の両端を引っ張って音を出して楽しむ子もいます。
「こうしてパ〜ン!とやって楽しむんですよ」と若い男性。
あのびらびらの房の部分を引っ張るといい音がするようです。
パピヨットは、この地域では誰もが知っている年末のお菓子のようです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、クリスマスまであと24時間だというのに、子供たちへのプレゼントが見あたらない。子供たちに見つからないようにと念を入れて家の中に隠しておいたら、隠した場所がわからなくなった」
VDM (Vie de merde)より
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