オーベルジュの自慢料理 3 [フランスのグルメ]
シリーズの三回目は、オート=ピレネー県の小さな村ラヌムザン(Lannemezan)にある家族経営のオーベルジュChez Mauretteを訪ねます。
どうもこのシリーズ、家族経営のオーベルジュを紹介するシリーズでもあるようです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2017年1月18日に放送)
本日は水曜日。教会前の広場で青空市が開催されています。
どんより曇っていてちょっと寒そう。
それにしても気になる教会の建物。時代とともに手が入れられ、最終的にこのスタイルになったようです。
Google mapのストリートビューで見るととても可愛らしい教会だということがわかります。
それはさて置き、この教会から300か400メートルほど南西に行ったところにあるのが今日のオーベルジュです。
ドアを開けて入ってきたのはお肉屋さん。今日の料理のためにお肉を配達に来てくれました。
袋の中身は何かといえば・・・出た!仔牛の頭。
「この肉屋さんは近隣の農家から肉を仕入れて、こうして届けてくれるんです」と女将のシルヴィーさん。
というわけで本日の名物料理は、あのシラク元大統領も大好きだというテット=ドゥ=ヴォー(仔牛の頭)。
このオーベルジュでは頭だけでなく足も使うようです。
料理担当はダニエルさん。野菜とブーケガルニと一緒に大鍋で3時間煮込みます。
他にもフランス版もつ煮込み、ドーブ(Daube)、ガルビュールの3種類のメニューが用意されています。
「料理はすべて祖母に教わりました。ですから昔から続いてきた作り方なんです」とダニエルさん。
バーではお客様方がすでにお待ちです。ベレー帽姿のコーラス好きのおじ様方。
すぐお隣のがバスク地方ですから、その伝統がここにも伝わっているようです。
「ここは自分の領地みたいなもんなんですよ。うちの両親も祖父母も毎週水曜日には青空市で羊や牛を売ってたんですが、必ずここに寄ってたんです」とジャン=クロードさん。
このお店、どうもラグビーマンの集まるお店だったような・・・。壁にはチームの写真が飾られています。
シルヴィーさんが古い手紙のようなものを出してきました。
「この文書を見ると、私たち一族は1702年にこの場所に住むようになったようです。そして何世代にもわたってここで暮らしていました。この資料によると一族は、農業を営みながらオーベルジュもやっていたということがわかります」
さて、本日のメニューが発表されました。
そしてこちらがお店自慢の料理テット=ドゥ=ヴォー。ヴィネグレットソースをかけたら出来上がりです。
お客様はすでにテーブルについています。おじさま方、やっぱりまた歌を歌ってます。よっぽどか好きなんですね。
早く料理が出てこないかなと待ってる子供みたいに見えてきました。
さあ、やっとお料理が運ばれてきました。後ろでは暖炉の薪が赤くなって暖かそうです。
「この料理は時間をかけて作られました。ですから、できるだけ時間をかけて味わって欲しいんです」とシルヴィーさん。
お店は、市が立つ日の毎週水曜日にここで食事をしていく常連さんでいっぱいです。
続く・・・。
<お知らせ>
「こちら肉球クラブ」さん、 クラウドファンディング開催中
(2月3日(金)午後11:00まで )
詳しくは下記の文字をクリック!
虐待を受けたり怪我や病気の野良猫達、捨てられた猫達を救いたい
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、私の彼は、騒音でお隣さんに迷惑をかけてはいけないと、寝室にこもって台所用のテーブルを組み立てた。出来上がった初めて気がついた。寝室のドアを通らないことに・・・」
VDM (Vie de merde)より
もう一度やり直しですね(笑)
by kiki (2017-01-25 21:34)
kikiさん
ご指摘ごもっとも。
そこで文章を変えました。これならやり直さなくても済みそうです。^^;
by carotte (2017-01-29 14:51)
あの白いヌルっとした物体は、仔牛の頭だったんですね!コラーゲンがタップリ含まれていそうな(笑)
by opas10 (2017-02-05 21:15)
opas10さん
そうなんですよ、仔牛の頭。フランス人は皆、これが美味しいらしい。つるんとしたコラーゲンがその美味しさの元じゃないかと思われます。
by carotte (2017-02-08 15:47)