世界のタクシー運転手4 [その他の国]
世界のタクシー運転手シリーズの四回目は、アフリカへ。
セネガルの首都ダカールのタクシー運転手の仕事ぶりを見てましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2017年1月19日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
朝、6時。ここはダカールの、車の発着所です。
タクシー・ブルース(taxi-brousse)(僻地タクシー)と呼ばれる乗合タクシーがたくさん停まっています。
「あともう5,000フラン払って」とタクシー会社の方。
セネガルの通貨はCFAフラン。
「本人と大きな荷物一つで料金は10,000フランです」
ユーロに換算すると約15.00ユーロ前後。日本円なら1,800円くらい。
乗客は7人。運転手はこの方、アトゥディオップさんです。
行き先はジガンショール(Zinguinchor)。国道を行く432キロの旅です。時間にすれば約8時間。
タクシーは中古のプジョー505。
7時2分にダカールを出たタクシーは、9時32分にはカオラック(Kaolack)を通過。
かれこれ2時間半運転を続けてきたアトゥディオップさんに疲れた様子は見えません。
「皆それぞれに仕事がある。僕の仕事はこれさ。慣れてるから疲れたりはしないさ」
アトゥディオップさんは30歳。月に100ユーロ(約12,000円)を稼いで、奥さんと二人の子供を養っています。
長時間の車の旅を共有することになった見知らぬ同士の乗客も、しだいに打ち解け会話が弾みます。おやつもみんなでいただきます。
「セネガルではこれが普通。分け合って食べるんです」と女性。
道を塞ぐ動物の群れ。停車を余儀なくされます。
しかし、この乗合タクシーならバスより早いそうです。その分、料金も高め。
道路脇で何やら作業をしている家族。
「私もタクシーに乗りたいけどお金がないから無理。そうじゃなかったら毎日往復してるところだけどね」と女性。
出発から6時間後、いよいよガンビ川を渡ることになります。しかしこの車の列。
「ここはちょっと待つんだよ」と運転手。
ちょっとどころの待ち時間じゃあなさそです。その間に座席の不具合を直します。
「ここがちょっと壊れてるみたいだ」と修理するアトゥディオップさん。
中古、それもかなり使い古したプジョーなだけにあちこちガタが来ている模様。
それでも修理して使っているなんてりっぱです。
4時間後、日が傾きかけた頃にやっとフェリーに乗って川を渡ります。
橋があればねえ・・・。そこまでのお金がないのが国の事情。
「やっぱり疲れました。もうぐったりです」と乗客。
目的地まではまだ3時間かかります。
そして夜の9時過ぎ、やっと到着です。皆さん、ホッとして笑みがこぼれます。
全員を車から降ろして、車の点検を済ませたら、その足で帰りの道を急ぎます。
今度はまた別のお客様を乗せて長距離を走ることになります。
続く・・・
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、そしてずっと前から僕はアフリカ系フランス人。あまりに暑いのでバスの窓を開けたら、隣に座っていた男の子が言った。『あなたでもやっぱり暑いですか!?』」
VDM (Vie de merde)より
フランスの原発で爆発事故があったようですね。「汚染リスクなし」とかいう発表のようですが・・・。 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2017-02-09 22:54)
ルコさん
ニュースを見ているとどうも原子炉とは別の建物で爆発が起きて火事になったようです。実際はどうだったのか・・・。
by carotte (2017-02-11 14:45)
ダカールを出発、というのでラリーみたいと思ったら、本当にラリーみたいな行程ですね。しかも最初の方にヤギを二大に乗せているカットがあったのにはビックリです!
by opas10 (2017-02-12 12:57)
opas10さん
そんなカットがあったかなともう一度見てみたら確かにありました!毛布かけてたみたいですが、あれじゃあちょっと寒そう。インフラが充実してないから凸凹道を走って、本当にラリーでした。
by carotte (2017-02-18 17:30)