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週末はボローニャで [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。今回はイタリアのボローニャを旅します。

 

 パリから空路の直行便で1時間40分。夜行列車で行くという手もあるようです。夜7時近くにパリを出て、翌朝7時すぎにボローニャに到着します。

 

 Rome_Bologna.jpg


 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2017年4月8日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。




 ボローニャに着いてすぐに目に入るのがこの塔(青印)。アジネッリ塔、通称ボローニャの塔です。11世紀からずっとこの場所に立っており街のシンボルになっています。

 

 早速この塔を上ってみましょう。中は木造の階段になっています。階段の数は498段!気が遠くなりそうな数・・・。作られたのは1684年。

 

 かつてはこのような塔が100塔ほどあり、権力の象徴であるとともに防衛の役割も果たしました。

 

 階段を上がると屋上に到着。ここは地上から97mの地点。眼下に見える街には、確かに同じような塔がいくつか残っています。

 

 ボローニャは4人に1人が学生という大学都市です。今日はフランスからボローニャに留学しているカミーユさんが街を案内してくれます。

 

 まずはカミーユさんのお気に入りのサント・ステファノ界隈を散策。普通の観光では見落としてしまいそうなところへ連れて行ってくれました。

 

 「ちょっと見えにくいんですが、あの上の方には古代ローマの人物の頭部彫刻が並んでるんですよ」(赤印)

 

 次に訪ねたのがマッジョーレ広場(緑印)。街の歴史の中心です。

 

 「ボローニャには別名があると聞いたんですが・・・」と旅人。

 

 「ええ、3つあるんです。一つはラ・ドッタ(学問都市)。欧州で最初に大学ができた街だからです。二つめはラ・グラッサ(肥満都市)。ボローニャの人はグルメですし、たくさん食べるんですよ(笑)。三つめはラ・ロッサ(赤い都市)。かつてここは共産主義の中心地だったということもありますが、赤いレンガの建物が多いためでもあります」とカミーユさん。

 

 ではラ・ドッタのボローニャを訪ねてみましょう。

 

 ここは、コペルニクス、ダンテ、そしてエンツォ・フェラーリも通ったというボローニャ大学(こげ茶印)。1088年に創立された欧州最古の大学とされています。

 

 この大きな教室にも長い歴史があります。

 

 「ここでは、初めて解剖の講義が行われました。病院から遺体を引き取り、あのテーブルの上に置いて解剖したんです」

 

 次は42キロにわたって続くアーケード街を訪ねます。雨を気にせずブラブラ出来ますね。

 

 さすがグルメの街、食品店が飲食店が並びます。生ハムやチーズが美味しそう!お土産にモルタデッラ(ボローニャソーセージ)とパルメザンチーズを買いました。

 

 「本物のボローニャ特産のモルタデッラにはピスタチオは入ってません。入れるのはコショウだけです」とお店の方。

 

 さて、次は地元の料理を教えてもらいましょう。

 

 教えてくれるのはトルテリーニという小さいラビオリのような料理です。3時間ほどかけて丁寧に教えてくれます。

 

 授業料は70ユーロ。作った料理もお持ち帰りできます。

 

 ではランチをいただきに行きましょう。出てきたのはスパゲティ・ボロネーゼ?

 

 「世界中に知られているスパゲティ・ボロネーゼはボローニャにはありません。あるのはこれ。タリアテッレ・アル・ラグーです」と旅人。

 

 ここはレストランAll'Osteria Bottega。こだわりのシェフが作るタリアテッレ・アル・ラグー。シンプルに牛肉と豚肉を玉ねぎとにんじんと一緒に3時間煮込んでタリアテッレに絡ませチーズをかけたら出来上がりです。

 

 ファストフードや平均化された味には賛成できないというこだわりのシェフは、地方の伝統の味を大切にしていきたいとのこと。

 

 翌日曜日の朝、こんな風景を毎日眺めることができる人もいるそうです。というのも、ボローニャでは塔を丸ごと借りて住むことができるそうです。家賃は500ユーロ。

 

 そんな塔に住む人のお宅を拝見に行ってみました。

 

 こちらはマテオさんのお宅です。この塔は12世紀に建てられたそうです。

 

 「そんな年代のものだということも、また塔を購入することができるとも知らずにいました。これはプレゼントのようなものですよ」とマテオさん。

 

 どうやらここでB&BのTorre Prendiparteを経営してらっしゃるようです(黄緑印)。

 

 「塔を自分のものにできて嬉しいでしょう?」と旅人。

 

 「いやあ、それほどでもないよ。本当は車を買って婚約者と一緒に海に行きたかったんだよ(笑)」とマテオさん。

 

 階段を上へ上へと登って行った先はかつて牢屋だった場所。

 

 「囚人は床をひっかいてできた粉を使って壁に文字を書いたんです」

 

 今から300年ほど前、キリスト教に反する行いをした罰としてここに閉じ込められた人たちがいたようです。どうも軽犯罪のようです。

 

 さて、今回の旅の費用は、航空運賃が130ユーロ、ボローニャの塔見学が3ユーロ、解剖学博物館が3ユーロ、パスタ教室代が70ユーロ、タリアテッレ・アル・ラグーが16ユーロで、締めて222ユーロ(約27,000円)でした。

 

 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

 

「今日、好きな女の子とイタリア料理店に行った。僕はパスタを、彼女はラザニアを食べた。しかし、そのラザニアが熱々だったのに、彼女は吐き出さずに飲み込もうとして、結局、ぶっ倒れた」

 

VDM (Vie de merde)より

 



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