世界の絶景で水浴 5 [その他の国]
ちょっと変わった場所で水浴を楽しむシリーズもいよいよ最後です。
インドネシアの東カリマンタンにあるデラワン諸島の小さな島、カカバン島(Kakaban)を訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2017年7月7日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
インド洋と太平洋に挟まれたインドネシアは約17,000もの島でできています。
海が好きな人にとっては天国のようなところ。
海の上ではサーフィンを楽しめますし、海に潜れば様々な生き物たちと触れ合うことができます。
しかし、今回訪ねるのは世界でもインドネシアにしかないという珍しい島。
それがここ、カカバン島です。
ボルネオ島(カリマンタン)からボートで3時間ほどかかります。
「この島は特別なんです。なぜ特別なのか、これから見せてあげますよ」とガイドさん。
カカバン島は無人島ですが、近年、この島を訪れるツーリストが増加し、観光地としての整備が進んでいます。
観光客が増えた理由は、この島の中にある湖です。広さは58k㎡。
上空から見た島は出来損ないのドーナッツのような形をしています。
この湖に暮らしているのが、何千というクラゲ。
ぎゃっ、飛び込んじゃって大丈夫???
心配ご無用。ここのクラゲは無害。
「刺したりしません。手で触ると柔らかくてふわふわしてるんです」と男性。
「すごく変な手触りです。ちょっと気持ち悪い」と女性。
どれどれ、海の中をよく見てみると、確かにたくさんのクラゲがふわふわ泳いでいます。
数千年も前にできたと言われる湖には4種類のクラゲが生息しています。
こんな珍しい湖を是非とも自分の目で見ておきたいと、世界中から観光客がやってくるようになりました。
「ここではクラゲは食物連鎖の頂点にいるので、敵がいないんです。だから刺す必要がないわけです」とダイビングのインストラクター。
「いやあ、凄いとこですよ。あちこちにクラゲがいて面白いですね」と男性。
「上も下も、右も左も、360度クラゲばかりですよ」と女性。
ダイバーたちは見るだけではなく、触ったり捕まえたりして楽しんでいます。しかし、なんでもやっていいというわけではありません。
「フィン(足ヒレ)を付けて泳いではいけません。クラゲが死んでしまう可能性がありますからね。それに水質汚染にもつながります」
この生態系を維持するためにある程度の制限が設けられているようです。
因みに、湖の水は海水と雨水が混じり合っているそうです。
ライフジャケットをつけた子供たちも湖に入ってクラゲと一緒に泳ぎます。
それにしてもこれだけのクラゲがいる湖に飛び込むには勇気がいりますね。
刺さないとはわかっていても、やっぱりちょっと不気味。
美しい夕日が一日の終わりを告げようとしています。
クラゲたち、夜はどんな風にして暮らしているのやら・・・。
終わり。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、海岸を歩いているとビニールが打ち上げられているのを発見。環境保護のために早速拾ってゴミ箱に捨てようとしたら、それはビニールではなく、クラゲだった」
VDM(Vie de Merde)より
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