伝説のホテル3 [ノルマンディー地方]
歴史の刻まれた、今や伝説となったホテルを訪ねるシリーズの三回目は、フランスのノルマンディ地方を訪ねます。
ノルマンディ地方有数のリゾート地ドーヴィル(Deauville)にあるのが、Le Mormandy。
正式なホテルの名前はL'Hôtel Barrière Le Normandy Deauville。
一体どんなところなんでしょう?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年8月6日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ウッドデッキ、砂浜、そして海。
ドーヴィルと言えばこの映画、クロード・ルルーシュ監督の「男と女」(1966年)。当時この音楽が一斉を風靡しました。
映画の撮影に使われたのが、このホテルのスイートルーム311号室です。
ドーヴィルの中心街にあり、コロンバージュ様式(木骨構造)の建物が人目を引きます。
これは写真に撮りたくなりますね。
こちらの男性はドイツから観光にやってきたミヒャエルさん。
「かなり古い建物ですよね。それに珍しい造りです。写真に撮りたくなりますよ」
建物ができた1912年に開業。ファサードは国の文化財に指定されています。
中は、ちょっとシックなアールヌーヴォー調のインテリア。
このホテルで様々なシーンを見守ってきたのがバーマンのマルクさん。間も無く勤続30年になるベテランです。
「ここは出会いの場所でもありますから、様々なことを見てきました。でも誰と誰がどうなったなんて、そんなことは絶対にお答えできませんよ(笑)」
様々な有名人がお泊りになるホテルですから、いろいろあるんでしょうねえ〜。
それはさておき、ホテルの支配人が一般には公開されてない場所を案内してくれました。
それはホテルの屋根の上。ここなら360度の街の風景を見渡すことができます。
「このホテルができた1912年は、一目見ただけで造りがはっきりわかりました。近くのカジノとはつながっていましたし、テニスコートや娯楽施設が周りを取り囲んでいたんです」と支配人。
当時、流行に敏感で影響力のあるエリート階級のパリジャンたちが休暇を過ごすためにこぞってドーヴィルにやってきました。
しかしすぐに第一世界大戦が始まってしまいます。
「戦時中は若い兵士や将校たちがここで数日間を過ごし、戦争での傷を癒したそうです」
第二次世界大戦ではドイツに接収されたこともありました。
ドーヴィルでは40年前から毎年アメリカ映画祭が開催されています。
そのため数々の映画俳優もこのホテルを利用してきました。
「ハリソン・フォードなど印象に残ってますが、中でも一番エレガントだったのはイヴ・モンタンでした。帽子と白のスーツ姿で階段を降りてきてバーにやってきた時の様子と言ったら、もうため息が出るほどでした」と先ほどのバーマン。
このホテルに来たら有名人にばったり出くわすなんてことがあるかもしれません。
宿泊まではちょっと無理という方は、建物の外観だけでもじっくりと鑑賞してみましょう。
屋根の上ではこんな瀬戸物の動物たちがウロウロしているそうです。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ちょい役で映画に出演することになった。現場に行ってみると小さな衣装部屋に連れて行かれた。手渡された衣装には札がつけられ、そこには『不細工な未成年者』と書かれてあった」
VDM(Vie de Merde)より
『みすぼらしい老人』と書かれそうで怖い!
by 招き猫 (2017-08-23 21:09)
招き猫さん
そんなことないですよ〜。きっと「悠々自適の老人」って書かれますよ。^^
by carotte (2017-08-25 00:04)