伝説のホテル4 [その他の国]
伝説のホテルシリーズも最後になりました。
最後はニューヨークの五番街へ。
トランプタワーから4ブロックほど北に行ったところに伝説のホテルThe Pierreがあります。正式名称はThe Pierre A Taj Hotel。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年8月19日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ずいぶんと賑やかですが、何かのイベント?
音楽だけでなく美味しそうなお料理やワインもたくさんあるようです。
歩道を通行止めにして開かれているパーティー。ここはThe Pierreの玄関前の歩道でした。
まずはこのホテルの歴史からひもといてみましょう。
それは一人のフランス人シャルル・ピエールの歴史でもあります。
シャルル・ピエールはコルシカ島出身。パリとロンドンで料理人として修行した後、アメリカに渡り、ニューヨークの5番街にレストランをオープン。
やがて産業界の知人らの支援を受けて、このホテルを作ったのでした。
41階建てのビルの高さは160メートル、新古典主義建築です。
開業は1930年。場所は高級マンションやブティックの並ぶ五番街。
米国人だけでなく、ヨーロッパからの旅行者、特に裕福でおしゃれな人々が数多く利用しているとか。
こちらはホテルのバー。品の良さそうなビジネスマンがカクテルを楽しんでいます。
「このホテルは古風でハイクラスな場所ですよ」とビジネスマン。
「ここがホテルの中心部です」とフランス人の支配人がドーム型の天井を持つ広間を案内してくれました。
この豪華な作りは、確かに、新古典主義ですね。世界大恐慌の最中にこんなものを作っていたとは・・・。
フレスコ画はよく見ると60年代の香りが漂います。そこが人気の秘密かもしれません。
「年間80〜90組のカップルがこの広間で結婚式を挙げています」と支配人。
「米国人を惹きつけている魅力はなんでしょうか?」と取材班。
「フランス風でエレガントなところでしょうか」
イヴ・サン=ローラン、エリザベス・テーラー、ウォーホルもここの利用者でした。
こちらはスイートルーム。寝室が6つ、リビングが2つ。
「料金はいかほどですか?」
「一泊30,000ドルです」
絶句・・・。
このホテルの価値をさらに高めているのがこの眺め。眼下にはあのセントラルパークが広がっています。
また、レストランの料理も例外ではありません。開業したての頃は、あのオーギュスト・エスコフィエが厨房を取り仕切っていたそうです。
「ここへ来て私が最初にしたことは、前任者の一番優れた料理のレシピを見つけ出すことでした。そしてそこに少しだけ私らしさを付け加えることにしてるんです」と現在のシェフ。
お客様はビジネスマンが多いようですが、ここで暮らしている方々もいます。
「個人の住まいとしてお貸ししている部屋も数多くあります」とホテルの方。
最上階の41階にはこんなお部屋がありました。
ベルサイユ宮殿の礼拝堂をモデルに作られたことから、“空のお城” とも呼ばれているそうです。
1300㎡の広さがあり、かつてはホテルのボールルームとして使われていました。
窓からの眺めもまた格別です。
終わり。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、私はアフリカやアジアなど経済的に恵まれない地域に暮らす人たちを支援するため、若者を派遣する団体で仕事をしている。20歳前後の若い男性がやってきて『ニューヨークに行けますか?』と言う」
VDM(Vie de Merde)より
三万円でも二の足を踏むのに・・・
by 招き猫 (2017-08-24 15:34)
招き猫さん
ほんとですよね。日本のように食事付き・温泉付きで30,000円ならまだしも(それでもちょっとお高いですが)、このホテルはそんなものは一切付いてなくてこのお値段ですからね。
by carotte (2017-08-25 00:08)