歴史ある学校2 [フランスの島々]
フランスの労働法を改正することがマクロン政権の大きな目標の一つですが、多分、あちこちでデモが始まるでしょう。
そう簡単には改正させてもらえない気がします。どこまで持ちこたえられるか・・・。
一方で、日本とは比べ物にならないくらい労働者保護が充実しているフランスですが、それが逆に不況を脱出できない原因の一つとも言われています。
この難しい局面をうまく乗り越えられたら高い評価が与えられるかもしれません。
さて、今週はフランスの歴史ある学校をシリーズで紹介しています。
第二回目の今日は、コルシカ島の小さな村にある学校を訪ねます。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年9月5日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
平地の少ないコルシカ島。こんな風に山間にできた集落があちこちに点在します。
ここはコルシカ島北西部にある村モンテマジョール(Montemaggiore)。
こちらが本日訪ねる学校です。
そしてこちらのおじさまがたはこの学校の卒業生。
「きれい好きな先生だったからねえ、教室に入ったらまずは手洗い。爪の先まできれいに洗わなくてはならなかったよ」とアントワーヌさん。
ご高齢のおじさま方が卒業生なら、この学校も古くからあるということになりそうな・・・。
この学校、設立は100年ほど前。
「私らの頃は、あそこに先生の机があったね。生徒の机からはだいぶ離れてましたよ。生徒の机のここにはインク壺があって、時々インクを浸しながらペンで字を書いてました」と懐かしそうに話す卒業生。
「学校の先生や子供たちはもちろんのこと、この校舎にも思い入れがあります」と別の卒業生。
今回は放課後の撮影だったのか、現役の小学生と卒業生が一つの教室で一緒に学校の歴史を振り返っています。
「昔は “火の当番” がいて、お当番が回ってくると、朝、ストーブに火をつけてました」
なんだかフランスの学校の白黒映像が頭に浮かびます。
この校舎は19世紀に建てられました。村人たちにとっては優れた建築家の傑作のひとつです。
こちらの方はおじさま方を教えていた先生で、自身もこの学校の卒業生でもあるフランソワズさんです。
「私はそんなに厳しい先生ではありませんでしたよ(笑)。教師でもあり、卒業生でもありましたから、学校のことはよく知っています。毎年同じように教えていたように思います。クラスは1クラスだけでした」
こんな小さな集落で100年も学校が続いているのはかなり珍しいような気がします。
100年間、必ず通学する生徒が常にいたということになりますよね。
それにしても、昔の集合写真は面白いですね。男の子は皆、なぜだか腕組みをして写ってます。
続く・・・
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、昨日訪ねた古い村にあるお店の主人が、お釣りをフランスフランでくれたことに気がついた
」
![[がく~(落胆した顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/142.gif)
VDM(Vie de Merde)より
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