歴史ある学校3 [ミディ=ピレネー地方]
シリーズの三回目は、フランス南部にある小さな村の学校を訪ねます。
ここの学校は歴史的建造物として文化財に指定されているとか。
一体、どんな建物なんでしょう?

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年9月6日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
人口1,000人ほどの小さな村ビウル(Bioule)はアヴェロン川の岸辺にあります。
木々の間から見えているのはお城。ビウル城です。
入り口から子供たちがどんどん入っていきます。何かの見学旅行でしょうか?
実は、このお城の中に本日訪ねる学校があるのです。
子供たちが劇遊びをしている部屋は、かつての武器所蔵室。
ダンスを楽しんでいる部屋は、かつての厩舎。
「ここに学校があって運が良かったなと思います。新しく建物を作らなくて済んだから」と男の子。
なんだか現実的なご意見ですね
。
![[あせあせ(飛び散る汗)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/162.gif)
「大昔に建てられたお城だから、ここには騎士がいたんだと思います」と別の男の子。
ビウル城は13世紀に建てられました。そして、何世紀もの間、この地域の領主だったカルダイヤックの居城でした。
かつての居住用の部屋と居間は、現在、教室になっています。暖炉だった場所にはパソコンが並んでいます。
ギターを弾いて子供達に歌を教えているのは、この学校の元教師。
30年前、毎日子供達がお城で勉強するのを見て感動したそうです。
この部屋はリハーサル室として使われていますが、かつては武器所蔵室でした。
四方を壁画に囲まれた立派な部屋です。
「こちらはカール大帝(フランスではシャルルマーニュ)が描かれています。修復されてここまできれいになりました」
描かれたのは15世紀頃。
この部屋は誰でも使うことができます。
そして、劇を上演したりコンサートを開いたりと、様々な催し物に使われています。
この男の子たち、騎士を演じて楽しんでいるようです。
「このお城には長い歴史があります」と赤いTシャツの男の子。
なんだかちょっと演出家風の話しぶり。
「僕たちは騎士を演じてます。ここは古いお城だから騎士をやるのは当然です」と別の男の子。
さて、こちらの年配の男性は村長さん。もちろんこの小学校の卒業生です。
村のお宝であるこのお城を守るのも村長さんの大切な仕事。
村長さんが案内してくれたのはお城の礼拝堂。
「ここにはキリストの一生を40のシーンに描いた壁画が残されています」と村長さん。
カルダイヤックはフランス国王の側近だったようです。これだけ立派なお城を建てることができたのは、そのためだったかもしれません。
お城に学校ができたのは今から100年以上も前の1889年。
教室の中で勉強に励んでいる子供達の邪魔にならないように、お城の見学は土日と夏休みの8月に限定されています。入場料は3ユーロ。
続く・・・
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、5歳になる息子がお城ごっこをして遊ぼうと言う。私にドラゴンを渡すと言った。『パパがドラゴンをやるんだよ。いつも叫んでるし、お口が臭いからちょうどいい』」
VDM(Vie de Merde)より
女の子なら洗濯物は別ですね(^_^;)
by 招き猫 (2017-09-13 21:09)
招き猫さん
臭いと言われてしまったら、やっぱりそうなりますよね。致し方なしですかねえ〜 ^^;
by carotte (2017-09-15 00:26)