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アンジュ地方のお宝4 [ペイ・ドゥ・ラ・ロワール地方]

 ガバールと呼ばれる昔の運搬船、ボルドーとローヌに次ぐ三番目のワインの生産、そして様々な様式のお城や邸宅の数々。

 今週はアンジュ地方のお宝を紹介していますが、そのシリーズも今日が最後となりました。

 最後を飾るのはやはりグルメ!

Paris_Anjou.jpg

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年9月14日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ここはブリサック・ロワール・オバンス(Brissac Loire Aubance)村。

 毎週木曜日には市が立ちます。ここにはアンジュ地方の美味しいグルメが勢ぞろい。

 なんかすごいお肉の煮物。ホカホカです。

 カゴを抱えてやってきたソフィーさんは元教師。お料理が大好きでこの地方の料理の歴史の専門家になってしまいました。

 「基本になっているのは魚、それから果物と野菜です。あちこちにお城がありましたから洗練された料理を食べていました。それが今では一般的な料理になっているんです」とソフィーさん。

 まずは先ほども出てきたお肉の煮物リイヨ(Rillaus)。見た目は豚の角煮。

 あっ、やっぱりあのコンフレリがいました。地元の特産品を広く知らしめる活動をするのがその役割。

 「豚の胸のあたりの肉を使います。肉と脂身が半々の角切りを一晩塩水に浸けたら、ラードを溶かした大鍋に入れ、弱火で時間をかけて火を通します」と加工肉のお店の方。

 その原料を提供してくれるのがこのブタ君たちです。

 このブタ君たち、絶滅危惧種(?)だったのをジャン=ミッシェルさんに助けられ、その血筋を残すことができました。

 「この種のブタは脂肪が豊富でしっかりした赤身肉を持っています」

 さて、次のグルメは、どうやら暗い洞窟の中にあるようです。ここで育てられているのはキノコ。

 「ここは1938年まで採石場だったんです。1950年に父がここでキノコ栽培を始めました」とジャッキーさん。おでこのライトがまぶしい!

 マッシュルームがこんなに大きく育ってました。フランスのマッシュルームの80%がアンジュ地方で生産されているとか。

 「水も何も与えませんよ。キノコはこの自然環境の中だけで育っているんです」

 次のグルメは、元穀物倉庫にあります。

 エリックさんが作っているのはフエ(fouée)というパン。

 「昔、かまどが十分に熱いかどうかを調べるために焼いたのがこのフエなんです」

 ピタパンに似てますね。

 食材を買い揃えたソフィーさん、自宅に戻って料理に取りかかりました。

 あの大きなマッシュルームを使って詰めもの料理ガリペット・ファルシ(galipettes farcies)を作ります。

 詰めるのはリエットや山羊のチーズ。

 ちなみにガリペットは “とんぼ返り” という意味。マッシュルームをくるっとひっくり返して詰めるからガリペットです。これもアンジュ地方の料理。

 そして最初に登場したリイヨもあります。

 デザートはクレメ・ダンジュ(crémet d’Anjou)。1702年に生まれた歴史あるデザート。

 生クリーム、玉子の白身、シナモン風味の砂糖、バニラを加えてホイップしたもの。美味しそうですねえ〜。

 準備ができたらお庭のテーブルで賑やかにいただきます。

 デザートにはパテ・オ・プリュンヌ(pâté aux prunes)(プラムのパテ)もありました。

 終わり。




******* フランス人のつぶやき *******


今日、2年も前から台所で水をやりながら育てていた植物がプラスチックだったということに気がついた[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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