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拡声器は消えない [ラングドック=ルシヨン地方]

 今日は13日の金曜日。

 だからなんなのよ!なのですが、なんとなく気になります。

 ジェイソンという不気味な男が登場するホラー映画「13日の金曜日」なんてのがあるから、余計にまた気になったりして・・・。

 でも逆にこの日は何かいいことが起きると考える人もいるようで、フランスでは13日の金曜日に宝くじを購入する人が増えるそうです。

 さて、本日はフランス南部の小さな村のお話です。

Paris_VilleneuveM.jpg

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2017年10月7日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ここは人口1000人余りの小さな村ヴィルヌーヴ=ミネルヴォワ(Villeneuve-Minervois)。

 なにやら村全体に響き渡る声。

 「村役場よりお知らせいたします。10月7日土曜日の午後6時・・・・」

 その声は、この拡声器から聞こえてくるようです。

 ローランさんは村役場の職員。毎日2回、正午と夕方6時にマイクに向かって原稿を読み上げます。

 原稿は、役場の担当チームが作成します。

 村人たちに是非とも知ってもらわなくてはならない案件やイベントをこの村内放送で伝えるためです。

 インターネットの時代に拡声器で放送なんてちょっと時代遅れ?

 しかし、村民にとっては欠かせない放送になっています。

 「村の心みたいなものです。ずっと続けていかないといけないと思いますよ」と若い女性。

 この昔懐かしい情報伝達手段は消えるどころか、しっかりとこの村に根を下ろしています。

 最近、新しくできた分譲住宅地も例外ではありません。

 現在、村には15台の拡声器が設置されています。教会の塔(?)には3つも設置されています。

 「住人たちの中には、今週は何かありましたっけ?と聞いてくる人もいます。そういう時は、あの放送を聞いてくださいとお願いするんです」と村長さん。

 「みんながみんな、スマートフォンを持っているわけじゃないですからね。持っていたとしてもどう使えばいいかわからない人もいますよ」と女性。

 確かに、皆んなに知ってもらうという意味では、このような放送の方が役に立つかもしれません。

 災害時の避難連絡などにはこの方が確実ですね。

 しかし、この日は安全な一日だったようで、こんな放送が聞こえてきました。

 「村からのお知らせです。本日は、村の広報のため、テレビ局France 3が村を取材中です」

 ローランさんの冷静な声。このネコちゃんも歩みを止めて聞き入っているような・・・。




******* フランス人のつぶやき *******


今日、僕は市街地に住んでいる。今年、クリスマスシーズンには半日クリスマスソングを拡声器で流すことになったらしい。その拡声器の一つは、うちの窓から1メートルのところにある [ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より


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opas10

おひさしぶりです。東京は寒いですね⛄。最近はAIスピーカーが注目されたりして、「音声」がインターフェースの最先端に出てきました。村のスピーカーも案外新鮮かも、です。
by opas10 (2017-10-16 22:45) 

carotte

opas10さん
本当にお久しぶりです!ネット接続は絶不調のようですが、ブログの主はお元気なようでなりよりです。^^
東京は一週間くらい前からずっとこんな調子で、急に寒くなりました。世田谷区も時々スピーカーでアナウンスしてる時がありますよね。あまりよく聞こえませんけど・・・。
by carotte (2017-10-18 16:24) 

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