フランスの紅葉 [ローヌ=アルプ地方]
昨日の記事で欧州が “冬時間” に変わったと言ってしまいましたが、そもそも冬時間なんてものはなかったのでした。むしろ “夏時間” が終了しましたと言うべきでした。
この夏時間、てっきりあのオイルショックで導入されたとばかり思っていましたが、そもそもは第一次世界大戦中の1916年にドイツ、フランス、英国で導入されたのが始まりだそうです。
何を節約するためかと言えば、石炭です。時代を感じさせます。
この夏時間が欧州各国に広がったのが、あのオイルショックだったようです。
以来、延々と続いている3月と10月の時間変更。身体の調子が狂うとか、交通事故が増えるなど問題もあるようで、フランス人の54%が反対しているそうです。
毎年、そんなことがニュースで取り上げられますが、ズルズルと続いているというのが現状のようです。
さて、10月も今日で終わり。これから本格的な紅葉のシーズンを迎えます。
フランスの方は一足先に紅葉が見頃になっているようです。
フランス・アルプスの南端にあるユバイ渓谷(vallée de l'Ubaye)を訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年10月23日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばk、mらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
黄色と赤が眩しいほどの紅葉です。向こうの岩山の斜面もカラフルなモザイク模様になっています。
「とってもきれいだわ。人間には美しいものが必要でしょ」と女性。
確かに美しいものは必要です。美しいものを見ると楽しい気分になれますもんね。
この紅葉の風景を写真に収めているのがカメラマンのクロードさん。
「この時期だけの光を求めて写真を撮っています。それにふさわしいのが10月です。山は静かで、木々が休息の時間を過ごしているんです」
秋の風景ですね。次第に日が短くなって気温も徐々に下がっていきます。
現役をリタイアしたアランさん、この山奥の家で暮らしています。少しずつ冬支度を始めました。
そしてすでに薪ストーブに火がつけられていました。
「周りの山々の木が色づいて綺麗ですよ」とアランさん。
さらに上の方ではマリウスさんが畑の野菜を収穫していました。冬の野菜といえば、このネギ。
ベーコンとジャガイモと一緒に煮込んで、パンとチーズと一緒に食べたらさぞかし美味しいでしょうねえ〜。まさに冬の料理です。
「ここにはネギもあるしキャベツも玉ねぎもありますよ。冬が来ても食料には不自由しません」
森は見事に山吹色に変わっています。今年は水不足でキノコ類は育ってくれませんでした。でもこんなところに紫色の小さな実をつけている植物があります。食べられるようです。
マリウスさんはトゥーロン近郊でお店をやってきましたが引退してここで暮らしています。
「ここならじっとしていながら旅をしているような気分になれます」
ユバイ渓谷は紅葉の時期が終わると雪に覆われるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、彼がカンカンになって怒った。それもそのはず、私が同じ色の袋に入った砂糖と小麦粉を買ってきたからだ。彼がココアに小麦粉を入れてしまったのは私のせい」
VDM(Vie de Merde)より
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