大聖堂は有料に? [パリ]
昨日のフランス人のつぶやきでは、ウェイトレスがロゼワインとシャンパンを混ぜて、ロゼシャンパンとしてお客に出してしまいましたが、実際のロゼシャンパンはそうやって作られるものではないらしい。
白ブドウや赤ブドウを圧搾したときにできるムスト(ジュース、皮、種等々が渾然一体となったもの)を赤白混ぜ合わせ、そこに赤ワインを少量加えてできるのがロゼシャンパンだそうです。
但し、もう一つの方法もあるようです。ロゼワインを造るときと同じように、ブドウを圧搾した後、色がつくまでしばらく放っておくという方法だそうです。
単純にロゼワインとシャンパンを混ぜ合わせりゃいいってもんじゃなかったですねえ〜。
さて、フランスには大聖堂が119もあるそうです。これだけの規模の古い建物を維持するにはお金がかかります。
そこで浮上したのが入場料の徴収です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年11月14日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはご存知、パリのノートル=ダム大聖堂。
塔の上まで上がる場合は10ユーロを払う必要がありますが、中に入って見学するのは無料です。順番を待っていればテロリストでない限り誰でも入れます。
ヨーロッパでも一番に見学者が多い大聖堂です。その数は年間で1300万人。この人たちが入場料を払ってくれれば・・・。
「宗教的な儀式ではなく単なる観光目的の場合なら、入場料を徴収してもいいんじゃないかと思うんです。そうすれば、建物の修復費用を賄えるのです。すでにイタリアやスペインなどカトリックの国ではそうしてますからね」と遺産保存担当のステファヌさん。
現在、ミラノの大聖堂は3ユーロ、ゲントの大聖堂は4ユーロ、ベルリンの大聖堂は6.5ユーロ、セヴィリアの大聖堂9ユーロ、ヨークの大聖堂は11ユーロの入場料を徴収しています。
しかし、フランスの大聖堂は依然として無料のままです。
「どうしてまた礼拝の場所を有料なんかにするんですかね?」と男性。
「一人一人が少しずつ寄付をするというのだったら、それもいい考えじゃないかと思いますよ。何しろ建物を維持するには莫大な費用がかかりますからね」と女性。
ノートル=ダム大聖堂の維持費は年間で600万ユーロ。仮に1ユーロの入場料を徴収したとするとこの費用を全額賄うことができます。
しかし、大聖堂の責任者である僧侶はこんなことをおっしゃっています。
「入場料を払わせるということは、大聖堂が娯楽施設になってしまうということです。作品を展示して見せる娯楽施設です。そのような作品ではなく、今を生きる命のある作品でありたいと思います」
1905年にできたフランスの法律では、国が宗教施設のために資金を提供することは禁じられています。
よって、維持費は大聖堂が独自に調達する必要があります。
ノートル=ダム大聖堂は今すぐにでも修復が必要です。こう見えてもあちこちガタがきているそうです。興味のある方は以前の記事を→こちら。
そのため世界中に寄付を募っているそうです。
そんなことなら、やはり入場料を徴収した方がいいような気がしますけどねえ。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、私の古い車が道路を走っているのに出くわした。『修理不可能、廃車にする以外に方法なし』と言われ、自動車修理工場にタダでくれてやった車だった」
VDM(Vie de Merde)より
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