黄金の葉っぱ [トピックニュース]
再来年の2019年に生誕250周年を迎えるナポレオン1世ですが、先日、そのナポレオンにまつわる品物が競売にかけられたそうです。

今回は画像の埋め込みができませんでした。下記の写真をクリックして番組をご覧ください。新しいウィンドウが開いて動画を見ることができます。(フランスのTV局France 3で2017年11月20日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらが競売にかけられた時の様子です。場所はパリ郊外のフォンテーヌブロー。
一体何が競売にかけられているかと言えば、金の月桂樹の葉。重さはわずか10グラム程度。
「625,000ユーロで落札!」
この10グラムの金の葉っぱ、普通に買えば55,000円ほどですが、今回は日本円で約8,200万で落札されました。
なぜにこのような高額な値段で落札されたのか?
それを知るために少し時間を遡ってみましょう。競売にかけられる前の金の葉っぱはこの頑丈そうな金庫に保管されていました。
これがその金の葉っぱ。
「これには歴史があります。国宝級の品物なんです」と男性。
世界史の教科書によく登場するこの絵。ダヴィドの描いたナポレオンの戴冠式の様子です。
その時に頭にかぶっていたのがこの王冠。制作したのは彫金師のマルタン=ギヨーム・ビアンネでした。
「試着の際に、ビアンネは重すぎるからと6枚の葉っぱを取り外しました」
6枚のうち現存しているのはこの葉っぱだけ。ビアンネ家が大切に保存していたそうです。
そして王冠の方はナポレオンの没落とともに溶かされてしまいました。
ここはナポレオン・コレクターのピエール=ジャンさんのお宅です。中にはナポレオンにまつわる品々が部屋中に飾られています。
「これはフランソワ・ジェラールが描いた皇帝の肖像画です。この右手にはめている指輪が、これです」
ここまで集めているとなると、今回の金の葉っぱは絶対に手に入れたいお宝です。
オークションのカタログをみると150,000ユーロの値が付いていました。
「どのくらいまでいくつもりですか?」と取材班。
「わからないですけど、200,000、250,000、300,000とかでしょうかね・・・でもどうなるか全く予想がつきませんよ」
そして当日。会場には多くの人が集まりました。
いよいよオークションの開始。値段は100,000ユーロから始まりました。
ピエール=ジャンさん、ポケットからなにやら取り出しました。どうやらピンクのハリネズミのキーホルダーのようです。お守りだとか。
競りは電話機の向こうにいる二人の若い中国人コレクターとの3つ巴の戦いになりました。
値段がどんどんつり上がっていきます。300,000、400,000、500,000・・・・。
これ以上は無理とピエール=ジャンさんは途中で諦めました。残念。
結局、金の葉っぱは625,000ユーロで中国人が落札。数日中に北京に運ばれることになるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、オンラインのオークションでどうしても欲しい古い本があった。最後になってもう一人の入札者と競り合うことに。相手が70ユーロと言ったので僕は72ユーロ。すると向こうが74、で僕が76、で相手が・・・・で僕が800ユーロ!」
VDM(Vie de Merde)より
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