世界の屋根から1 [その他の国]
一昨日の夜、空を見上げるといつもと違う満月が眩しいばかりに輝いていました。
うさぎさんもくっきり浮き出ていて、思わず見とれてしまいました。
後から知ったのですが、あれはスーパームーンだったそうです。
さて、今日から3回のシリーズで世界の屋根を見て回りましょう。
“世界の屋根”とは言っても3つの都市だけですが・・・
第一回目の今日は、ニューヨークです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2017年11月20日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
コンクリートのビルが林立するニューヨーク。
その中の一つを作業員の方と一緒に訪ねてみましょう。ここはマンハッタンにある高層ビルの一つ。
「高いところから見ると爽快だよ!」と男性。
一緒に周りのビルの屋上を眺めてみると、あちこちに円柱形にとんがり帽子のタンクがあるのに気がつきます。
木製の水槽です。このメンテナンスを担当しているのがこの方達です。
「このようなタンクがあるのはニューヨークだけですよ。他にはありません。ニューヨークのシンボルみたいなもんですよ」
近代的な建物の屋上に木製のタンク。ちょっと不思議な眺めですね。
このタンク、19世紀以来、必ず設置するように義務付けられているそうです。
防火用水をためておくためです。火事の時は消防士がいち早く駆けつけ、この水で消火します。
「7階建以上のビルには必ずこのタンクを設置しなくてはならないんです」と作業員の方。
マンハッタンを後にして、次はブルックリンの農場へ行ってみましょう。
農場と言っても、ここもまたビルの屋上。10階建ビルの最上階です。
ピーマンにトマト、普通の農場と同じようにしっかり育っています。
「野菜畑とニューヨークの摩天楼が同時に見られます。あちらにはエンパイアーステートビルディング。こちらには新しいタワーが見えていたのですが、その手前に新しいビルが建築中で見えなくなってしまいました」と女性。
コンクリートの上を覆っているのは1トンの土。ここでは、ナス、ズッキーニ、ニンジンなど様々な野菜が育てられています。
「ニューヨークには自然と付き合いながら野菜をや鶏を育てながら暮らしたいと思う人がたくさんいるんです。それに昔からニューヨークは農業が盛んな街だったんです」と女性。
ここでは毎年25,000キロの野菜を周辺のレストランに提供しているそうです。そして、この農場を見学にやってくる人たちもいます。
さて次は屋上に作られた家を訪ねてみましょう。この家、スイスの山小屋をモデルに作られたそうです。
「ここを最初に買った時は一部屋しかなかったんです。それで2階と3階を建て増して寝室を作ったんです」と家主。
テラスからの眺めがまた素晴らしい!
では中に入ってみましょう。階段をあがって3階へ。上に行くほど細くなっています。
「ここからなら東西南北が全部見渡せます。ニューヨークでは珍しいことなんですよ」
あっ、ここにもやっぱりあの木製のタンクが!
摩天楼を作っているビルの一つ一つにそれぞれの歴史が詰まっているようです。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、僕は、僕の新車の屋根の上で、カラスが執拗にクルミを割ろうとしているところをなす術もなく見ているだけだった 」
VDM(Vie de Merde)より
コメント 0