バゲットも世界遺産? [フランスのお宝]
フランスで生まれたベベバンダ(赤ちゃんパンダ)のYuan Meng(ヤン・メン?)が一般公開されました。その映像が→こちら。
上野と同じで見学者の人だかりですねえ。そして動物園の前にはご覧の通りの長蛇の列。
あの可愛さは並じゃないですから、一目見たいと思うのは万国共通のようです。
さて、フランスのパンと言えばバゲット(baguette)。このバゲットをユネスコの世界遺産にしようという動きがあるそうです。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2018年1月13日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
中は柔らかく、外側はカリカリ、小麦色に焼けたそのボディ。
いつ頃生まれたパンなのかは不明ですが、フランス人とバゲットが切っても切れない関係になったのはおよそ100年ほど前から。
世界中の人々が、バゲットと言えばフランスのパンだと知っています。
となると、あのナポリのピッツァと同じようにユネスコの世界遺産になってもおかしくないですね。
「世界遺産になるのはいいことだと思いますよ。パン屋さんの労に報いることにもなりますからね」と女性。
「今は子供達に食べさせてますし、私も子供の頃から食べています。ですから先祖から伝えられてきた国の遺産のようなものになっていると思いますよ」と男性。
「ユネスコの世界遺産になると何かいいことがあるのかどうかわからないけど、バゲットがフランスのスペシャリテだということは本当です」と小生意気なことをおっしゃる男の子。
フランスでバゲットが広く普及し始めたのが1920年代のこと。
これまでの大きな田舎風パンは人気を失い、生地の生成から発酵と焼き上げまでが短時間で済む(しかも安い!)バゲットの市場は一気に拡大しました。
一口で言えば、バゲットはパンの世界を近代化させたのでした。
そして芸術家ダリが、当時世界最大と言われた12メートルもあるバゲットを肩にのせ行進したこともありました。
政治家の皆さんもバゲットの普及に一役買ったこともありました。
考えてみると、長いパンを端っこから切って食べるというのは、なかなか実用的ですね。
こちらのパン屋さんでは1日に約100本ほどのバゲットが売れるそうです。
「バゲットは美食のフランスには欠かせない食べ物です」とパン屋さん。
この店のバゲットがこれです。スーパーのバゲットみたいにふにゃふにゃじゃないですね。カリカリっと焼けて美味しそう。
近々、パン・菓子屋フランス全国連盟がユネスコに申請を出すことになっているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、パン屋で0.99ユーロのバゲットを買った。店の従業員がお釣りを計算するのに電卓を使った。僕がそいつに渡した金額は1ユーロ・・・」
VDM(Vie de Merde)より
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