ビブ・グルマン [フランスのグルメ]
予報通り、フランスは週明け早々、各地で降雪しています。
ワインで有名なボジョレーもこんな感じ→こちら。
モミの木が天然のクリスマスツリーのようになってます。そしてブドウ畑も雪に覆われてました。10〜15センチほどの降雪のようです。
ブドウの生育には寒い日も必要だとか。季節がきちんと巡ってこそ豊かな実りがあるというわけです。
そんな寒いフランスですが、毎年、この時期になるとミシュランガイドが星付きレストランを発表します。
そう言われるとだいぶ前になりますが、星が取れるか取れないかやきもきしているシェフの姿をテレビで見たことがありました。
とかくこの “星“ が注目されてしまう赤いミシュランガイドですが、星ではなく “ビブ・グルマン(Bib Gourmand)” を獲得した飲食店も同時に発表します。
ビブ・グルマンとは下記のマークのこと。こちらは、リーズナブルな値段で美味しいものが食べられるという印です。
今日はそのお店を訪ねてみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年2月5日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはグルメの街として知られるリヨン。
この街にあるこのビストロSaku Restaurantがビブ・グルマンを獲得しました(オレンジ印)。
この庶民的な雰囲気がいかにもビストロですねえ〜。壁の装飾品がいい感じ。
ここには白いナフキンもなければ、キャビアやトリュフもありませんが、日本人シェフが作る、季節を感じさせる日替わり定食ランチが20ユーロ(約2,700円)で食べられます。
「美味しいですよ。様々な味が一つにまとまっていて楽しく食べられます」と女性。
「フランスと日本の洗練された味わいがありますね」と別の女性。
「これが星付きレストランだったら、少なくともこの4倍の値段はするでしょうな」と男性。
このビブ・グルマンを獲得した飲食店はフランスに644軒あるそうです。星付きレストランと同じように、匿名の調査員が実際に訪ねて食事をした結果、選ばれます。
こちらはレストランLa Table Bâgésienneのシェフ、フレデリックさん(緑印)。10年前にビブ・グルマンを獲得しました。
30ユーロ以下の定食を出すために、地方の生産者から直接食材を調達しています。
値のはる高級食材ではなく、リーズナブルな額で手に入るもので美味しい料理を作るように努力されているようです。
かつては星の獲得を目指していたこともありましたが、多額の投資や様々な制約がありすぎて利益を出すのが難しく、結局、諦めたそうです。
「パティシエなど追加でスタッフを雇わなくてはならず、とてもやっていけません。ですから、ビブ・グルマンを獲得できたことだけで満足なんです」とフレデリックさん。
因みに、ビブ・グルマンを獲得すると客数が30%増加するそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、自分で描いたデッサンをSNSにアップした。最初のコメントが『ややっ、ミシュランマンだ!』違います。これは自画像です」
VDM(Vie de Merde)より
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