山頂の気象台 [ラングドック=ルシヨン地方]
ちょっと前までは浸水のニュースだったのが、このところフランスのニュースの大半は雪。
こんな昔の映像まで紹介されていました→こちら。
終戦から3年目の1947年に、20センチ以上もの積雪に見舞われたパリの様子です。
ルクサンブール公園はスケートリンクに早変わり。運河も凍りついて、禁止されているにも関わらず、スケートを楽しむ人たちでいっぱい。なんだかのんびりしてますね。
さて、本日はアルプス山脈もピレネー山脈も見える稀有な場所へご案内します。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年2月6日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはフランス南部ガール県西部にあるエグアル山(Mont Aigoual)の山頂。
お城のような建物は気象台です。昔の城塞をモデルに19世紀末に建てられました。
この気象台からの眺めがこれ!
展望台からは360℃の眺めを楽しむことができます。
こちらには遠くアルプの山並みが、そしてこちらにはピレネーの山々が見えています。
「とにかくここは眺めがいいですよ。遠くに海まで見えますからね」と男性。
あの塔の上が展望台になっているようです。
気象台がコクリートの塊のような建物ではなく、こんな素敵なお城のような建物だなんていいですね。
とは言うものの冬は大変だそうです。雪嵐になると施設が雪に覆われてしまうため、雪かきが欠かせません。
ここには4人の気象学者が寝起きを共にしているそうです。この作業でスコップの使い方も板についてきました。
「大切な観測機器が雪をかぶってしまったら観測ができなくなります。ですから積雪があった日は必ずこうして雪かきをするんです」と男性。
気象観測のほかにも、企業からの依頼で製品の耐久度テストなどもここで行っているそうです。
山頂の気象台となると雨も雪も風も避けようがないですね。そういう意味ではテストにぴったりの場所。
「一年のうち140日が靄に包まれていたり強風にさらされたりしています」
建物の中はこんな感じでほっとできそうです。
見せてくれたのは1895年から続いているという観測日誌。
これを見れば、いつ、どんな天気だったかよくわかります。そして気候がどのように変化してきたかもわかります。
「未来の気象を予測するためには過去のデータが役に立ちます」と女性。
この気象台は、2020年まで一般市民に気候変動を理解してもらうためのセンターとして活動することになっているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、15歳になる娘に、おばあちゃんが転ぶと大変だからテラスの雪かきを頼んだ。すると娘はホースで水をまき始めた。おかげで雪は無くなったけど、テラスが鏡のようなスケートリンクに変身していた」
VDM(Vie de Merde)より
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