鋭鋒のポントン [ミディ=ピレネー地方]
寒い冬に飽き飽きしてきたこの時期になると、カーニバルの季節が始まります。
今年のマルディグラは来週の火曜日。本格的にシーズンが始まるのは来週になってからのようです。
調べたところ、マントンのレモン祭りもニースのカーニバルも17日から始まります。
どちらも華やかで気分がぱっと明るくなります。
さて、日曜日はいつもなら週末旅を紹介しているところですが、残念ながら先週は放送がありませんでした。
そこで今日は別の話題をお伝えすることにします。とは言っても、今回も雪山。ちょっと寒そうで怖そう〜な場所へご案内します。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年2月9日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはピレネー山脈の横たわるフランス南部にある鋭鋒ピク・デュ・ミディ(Pic du Midi)の山頂です。
何やら作業員の方が橋のようなものを組み立てています。
何かと言えば、新しく設置されたアトラクションの一つ。
橋の上に行ってみると・・・床がガラス張り!遥か下に小さな雪山が見えます。
「ちょっと腰が引けますが、反面、行って見てみたい気持ちにもなります。宙に浮いているような感じですね」と男性。
「景色の中に溶け込んだような、空の中を歩いているような感覚になります」と別の男性。
この橋、言わば断崖絶壁にガラス張りの飛び込み台のようなものがせり出しているような物体。長さは12メートルあります。
仏語でポントン(ponton)(浮き桟橋)と呼ばれています。
工事は三ヶ月前に始まりました。これは1月30日の様子。
どうやらパーツをヘリコプターで運んで、作業員がそれを組み立てていくという進め方のようです。標高2,877メートルでの作業は命がけですね。
「この環境での作業は簡単ではありませんし、大きな危険を伴います。でも無事に完成できて嬉しいですね」と作業員の一人。
この日は、翌日(2月10日)のオープンに備えて最後の準備が行われていました。
足元には荒海が凍りついたかのように雪山が連なっています。
前回紹介したエグアル山の頂上には気象台がありましたが、このピク・デュ・ミディの山頂には天文台があります。
この丸い屋根がそれ。真ん中からぱかっと開くんでしょうね。大きなアンテナも立っています。
「この風景を、あのせり出した橋の上から見れば感動すると思いますよ」と責任者。
ここに天文台が設置されたのが140年前のこと。科学者はもちろんのこと、観光客も訪れるピレネー地方の名所になっています。
そこにポントンという新しい名所が加わりました。
ここに立って、雄大な自然の風景を見てみたいような気になりますが、やっぱりちょっと怖いですねえ〜。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、雪のため歩いて出勤した。一度も転ばずに来られて、ああ良かったと思っていたら、200メートル手前で犬のフンに滑って転んだ 」
VDM(Vie de Merde)より
2018-02-11 00:00
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