ロゼワイン不足 [トピックニュース]
日曜日恒例の週末旅は放送がなかったので今日はお休みです。
魅力的なフランスの小さな村を旅している間も、4月3日に始まったフランス国鉄のストライキは延々と続いていました。
ストライキに寛容なフランス人も今度ばかりは「もういい加減にしてくれ!」とお疲れ気味のようです。
今のところ一般市民は、政府の国鉄改革に肯定的な人が多いとか。
国鉄の赤字は今や年間30億ユーロあまり。積もり積もってその総額は540億ユーロ(約7兆円)に達していると言います。
他国のこととは言え、放っておいていいという話じゃなさそうな・・・。
政府と国鉄の話し合いは続けられているようですが、ストライキ支持派の国鉄職員にとっては少々分が悪いようです。
それはさておき、最近人気が高まっているロゼワイン。今年は不足が懸念されているそうです。そのわけは・・・。

下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2018年5月21日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはパリのカフェ。春から一気に夏の日差しに変わったこの日、テラスでは冷たく冷やしたロゼワインを飲む人の姿が目立ちます。
「今日は暑いので冷たいワインを飲んで涼んでるんです」と女性。
「この陽気でしょう。ロゼワインをいただきますよ。でも、今年はロゼが不足してるんでしょ」と男性。
確かに2017年の生産量は減少しています。
こちらはプロヴァンス地方のワイン農家。生産量が40%も少ないそうです。その原因はやはり気候。
「暖冬の後には春の異例の霜、さらに酷暑の夏には乾燥した状態が6ヶ月も続き、ブドウの収穫量が激減してしまったんです」
とは言っても、このワイン農家は特別で、全体として12%程度の減産だとか。
となると、ロゼワインが不足する原因は生産量がからだけではなさそうです。
実は、世界規模でロゼワインの消費が急増したのです。
フランスは世界一のロゼワイン生産国であり、世界一の消費国でもあり、世界一の輸出国でもあります。
当然、需要を満たすことができなくなり、ロゼワイン不足となります。
「このような状況なのでどうしても得意先向けに在庫の確保が優先してしまいますね。量は不足してますが、質の方は相変わらず良いですよ。今年も美味しいワインに仕上がっています」とワイナリーの女性。
今年は飲む量を減らして、一杯をじっくり味わって飲むのが良さそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、週末を過ごしにパリからバルセロナにやってきた。どんよりしたパリを離れて太陽の日差しを満喫するのだ。しかし、到着して以来、雨続き。しかも気温は12℃。一方、パリは・・・気温28℃の快晴」
VDM(Vie de Merde)より
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