チョコパン騒動 [フランスのグルメ]
11月15日はボジョレヌーボーの解禁日でした。
日本に遅れること8時間。ボジョレヌーボーの里ボジュー(Beaujeu)でもカウントダウンで解禁されました。その映像に興味のある方は→こちら。
カウントダウンと鏡割り(?)はあのスケーターのフィリップ・カンデロロでした。
こんなところで活躍しているとは!なんかいいやつですね。
それはともかく、花火も上がって賑やかですねえ〜。松明のパレードもあったようで、村をあげてのお祝いでした。
一方、同じ日、料理界ではこんなことが起きていました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2018年11月15日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
これはツイッターにアップされたビデオ。
「ねえ、これは何?」
「これかい?ショコラティーヌだよ」
「やっぱりな・・・エレーヌ、これは何?」
「ああ、ショコラティーヌよ」
「やっぱりチョコラティーヌじゃないか。これは絶対にショコラティーヌ。ショ・コ・ラ・ティーヌ!」
こちらのお三方はいずれもシェフ・エトワレ。ミシュランガイドのお墨付きのシェフです。
どうしてこんな映像がアップされたかといえば、エリゼ宮の料理長ギヨーム・ゴメズがツイッターでこんなことをつぶいたからなのです。
お皿に乗った二つのパン。ギヨームさんが言うには、右はショコラティーヌで、左はパン・ オ・ショコラ。
どこからどう見ても同じチョコパンなんですけどね。
このつぶやきを見た先ほどのシェフ・エトワレ3人組が、あれはパン・ オ・ショコラなどではない!あれはショコラティーヌだ!と声を上げたわけです。
「実際は皆、仲がいいんですよ。仲がいいからこそこんなことができるんです。わざとこんなことして楽しんでるんですよ」とミッシェル・サランさん。
先ほどのビデオで、ショ・コ・ラ・ティーヌ!と叫んでたシェフです。トゥルーズにお店があるらしい。
「これはちょっとした遊びなんですよ。喧嘩してるわけじゃない。明日の金曜日が彼らにとって素晴らしいショコラティーヌ・デーになることを願ってます。僕はパン・オ・ショコラを食べるけどね」とギヨームさん。
こちらはバラ色の街として知られるトゥルーズのパン兼お菓子屋さん。
「ミッシェル・サランたちの言う通りだと思いますね。ショコラティーヌの方が全然いいですよ」とパン職人。
お店にやってきたお客様がお買い求めになったのは・・・チョコラティーヌ。
「鐘の音みたいに聞こえるでしょ、ショコラティ〜ヌ♪ この方がずっといい感じ」と女性客。
しかし、フランスではこのチョコパンをショコラティーヌと呼ぶ人は少数派。パン・オ・ショコラと呼ぶ人が圧倒的多数。
でも、この一件で全国に広まったでしょうから盛り返すかもしれません。
このパン、見ているうちになんだか食べたくなってきた!
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、パン・オ・ショコラを食べながら出勤していると、車のドライバーたちがジロジロこちらを見ている。何事かとふと振り返ると、鳩が10羽並んで後を付けてきていた」
VDM(Vie de Merde)より
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