シャンゼリゼ通り [パリ]
クリスマスまで間もなく一ヶ月ほどとなりました。東京ではすでにイルミネーションが始まった地域もあるようです。ちょっとワクワクしてきます。
あのパリのシャンゼリゼ通りのイルミネーションは、今週木曜日の22日、現地時間夕方6時に、カール・ラガーフェルド(85歳!)を招いて点灯式が行われることになっています。
本日はそのシャンゼリゼ通りのお話です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2018年11月18日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
通りには、高級ブランドのお店やハイテクを使った娯楽施設など、様々な商業施設が並んでいます。
パリに来たら必ず訪れるのがこのシャンゼリゼ通り。緩い坂を上り詰めると、あの凱旋門が迎えてくれます。
パリジャンというより観光客に人気のスポット。
「デコレーションがキレイですね。しかも入場料はなしと来てますからいいわよね」と女性。
「ここは世界的に有名な場所です」と観光客の女性。
この50年で様々に変化してきたシャンゼリゼ通り。1年ほど前にはなかったお店がこちら。
化粧品メーカーのロクシタンとパティシエのピエール・エルメのコラボで誕生したお店です。
洗練された商品のディスプレイ、丁寧な接客。シャンゼリゼにお店を構えるとなると、イメージ作りが重要だと言います。
「ここは、アフリカ、アジア、欧州、アメリカ、さらには国内からも人がやってくるという特異な場所なんです。ですから、我々も個性的で夢の世界をさまようようなお店を出してみたんです」とロクシタンの支配人。
なるほどね。とは言うものの、赤字経営では意味がありません。急に現実の世界に引き戻すようでなんですが、気になるのはお店の賃料。
だいたい1㎡あたり年間で、左側の通りが5,000〜8,000ユーロ、右側の通りが13,000〜22,000ユーロ。右側の方が日当たりが良い分、賃料も高いとか。
例えば、200㎡の店舗を借りるとなると年間で300万ユーロの賃料を払うことになります。
さて、いきなり飛び出してきた白黒映像は1967年のシャンゼリゼ通り。
パリジャンがやってきたのは、通りに並んでいた数々の映画館。しかし、50年後に残った映画館はわずかに6軒のみ。
「シャンゼリゼに映画を観に来るなんてことはしませんね」と女性。
「ここまで来て映画を観るというのはまりないですね」と男性。
その結果、シャンゼリゼにやってくるパリジャンは徐々に減って、ここに来る人の40%が観光客だそうです。中東、アメリカ大陸、その他の欧州からの観光客が多数を占めるそうです。
そんな中、古くからの常連客が訪れるという老舗の飲食店がフーケッツ。店内には早くもツリーが飾られています。
「うちはシャンゼリゼ通りのシンボルのような店です。来年は120周年という記念の年になります」と支配人。
この数年の観光客の増加は、この歴史あるお店にプラスに働いているようです。
「観光客は経済を活性化するモーターのような役割を果たしています。我々にとってはさらにお客様が増えるというありがたい状況なのです」
しかし、幾つかの団体にとってシャンゼリゼ通りは再整備が必要だと言います。
車の数を減らし、歩行者のためのスペースを増やす、そうすればシャンゼリゼ通りはその精神を失わないで済むだろうというわけです。
これから50年後のシャンゼリゼはどんな姿になっているのでしょう・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、映画館で、私の前に座っていた客が、係員に尋ねていた。『あの映画はライブかい?』」
VDM(Vie de Merde)より
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