SOSバゲット [フランスのグルメ]
連休、始まりました。NHKのニュースによると、家でゆっくり過ごすという人が全体の70%を超えていました。
やっぱりねえ、わざわざ高くて混雑する時期にウロウロしなくても、って思う人が多いようです。
普通の日に連続して休暇が取れて旅行など楽しめる、というのが本当の働き方改革なんじゃなかろうか。
改革と言えば、昨日か一昨日の記者会見でマクロン仏大統領が、国立行政学院(ENA)はなくしてしまう必要があると考えている、と発言したそうで、ちょっと驚き。
この国立行政学院はフランス独特の高等教育機関グラン・ゼコール(複数形)の一つ。グラン・ゼコールは大学とはまた別の高等教育機関で、いわゆるエリート養成校です。
大学はバカロレアを取得しさえすれば誰でも進学できますが、グラン・ゼコールとなるとそう簡単ではありません。
理系から文系まで様々な種類があり、難しい試験に合格しないと入れません。そして厳しい教育プログラムに耐えてここを出ると一流企業の幹部としてすぐに就職できるらしい。
わが家では、“フランスは、自由、平等、博愛と言いながら、こんな教育機関でエリートを製造し、特権階級を生み出しているじゃないか!” となっています。なんかちょっとジレジョーヌ状態?
それはともかくとして、その高等教育機関の一つ、しかも本人の出身校をなくしてしまうというのですから穏やかじゃない。今後の動向が気になります。
さて、前回はバゲットのお話でしたが、なんとフランスでこのバゲットを食べる人が減少しているそうです。

下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年4月23日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
バゲットをユネスコの世界遺産に登録したら、食べてくれる人がまた増えるのではないか?
フランスのパン屋さんたちはそんなことを考えているそうです。
現在、フランス人が一日に食べるバゲットは平均で0.5本。しかし、およそ100年ほど前には3.5本も食べていました。
「もしみんながパンを食べなくなったら、いつしかパンはなくなるのではないか?」などと言うTVコマーシャルが登場するほど。
この6年間は何とか小康状態を保ち、減りもせず増えもせず。
このような状態の要因はフランス人のパンに対する嗜好が多様化したことにあるようです。
かつてバゲットは生活に欠かせない大事な主食品でしたが、小麦だけではなく様々な穀類を使ってつくられたパンやオーガニックの原料を使って作ったパンを食べるようになったのです。
朝食は、バゲットを半分に切って、バターを塗って食べるというのが伝統的スタイル。それが今はシリアルに。
お昼もまた、バゲットにハムなどを挟んだ伝統のサンドイッチをやめて、ハンバーガーやピッツァを食べる人が増えたのです。
ピッツァと言えばナポリ風ピッツァ。世界遺産に登録されましたね。食べる人が増えたのはそのおかげだったのか・・・。
それならば、バゲットも世界遺産に登録すれば挽回できるのでは?となったようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、うちの企業があまりに寒かったので、トイレのハンドドライヤーであったまってきた
」
![[あせあせ(飛び散る汗)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/162.gif)
VDM(Vie de Merde)より
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