羊の大移動??? [フランドル地方]
なでしこジャパン、初戦は引き分けだったか・・・。
格下には勝っておきたかったですねえ。しかし、ワールドカップはまだまだ続きます。気持ちを入れ替えてがんばっていただきたし。
さて、先日は牛が夏山に大移動する様子を紹介しましたが、夏山へと向かうのは牛だけではありません。羊たちも夏山へと向かいます。
しかし、今回紹介するのは・・・フランスで最も小さな大移動です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2019年6月11日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
フランス北部にある村ベルテン(Berthen)。
人口551人とも思えないようなこの賑わい。なんとアルプスで良く見かけるホルンまで登場しました。
それもそのはず、今日は年に一度の羊の大移動が行われる日。村をあげてのお祝いの日です。
さあ、いよいよ主役の登場です!
羊飼い一人に、羊17匹。えっ、たったこれだけ???
どうやらそうらしい。羊飼いのドミニクさん、羊を連れてフランドル地方で一番高い山に向かって歩き始めました。
羊たちの後には人間たちの長い列が続きます。
「これは人間の大移動なんです。つまり羊が人間を先導しているわけです」とドミニクさん。
17匹の羊に導かれて数百人の人間たちが山を目指します。山と言っても標高はたったの164メートル。
このお祭りのもう一つの目的は、忘れられてしまった伝統をもう一度復活させましょう!というもの。
こんな馬車や糸車を操る人も登場します。
「とてもいいお祭りだと思いますよ。昔の伝統というのは自然と密接につながっていますからね」と毛糸を紡ぐ女性。
さあ、いよいよ目的地の山に到着しました。ここが、夏の間、羊たちが暮らす山です。
「羊がたったの17匹しかいないのに、こんな大きなお祭りができるなんて驚きました」と男性。
「この地域には羊にまつわるお祭りがあまりないんですよ。で、アルプスでは牛や羊の大移動が行われるという話を聞き込んだんです。それでドミニクが羊を連れて夏山に移動するのに合わせてイベントをやろうということになった。そしたら、こんなに人が集まるようになったんです」と “ベルテンの大移動” 委員会の副会長さん。
大移動祭りは今年で5回目。歩く距離は約3キロほど。適度な運動をしながら自然を満喫できそうです。
羊たち、すっかり毛を刈られて夏の準備が完了しました。これからは栄養いっぱいの草をたくさん食べて夏山を満喫してね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、中世の繊維の歴史について授業があった。先生が、誰か羊の毛に触ったことがあるものはいるか?と言う質問に、隣の生徒が僕の髪の毛をつかんで叫んだ。『はい、僕です!』」
VDM(Vie de Merde)より
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