コンフレリー3 [コート・ダジュール地方]
シリーズの三回目は、コート・ダジュールの小さな村ソリエス=ポン(Solliès-Pont)のコンフレンリーを訪ねます。
ソリエス=ポンと聞いて思い出した方もいらっしゃるかもしれません。ここはイチジクの産地。しかもAOP付き。
もちろんイチジクの普及活動がこの村のコンフレリーの任務です。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年9月11日に放送)
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8月31日のこの日、ソリエス=ポンではイチジク祭の開催に合わせて、シャピートルと呼ばれるイベントが開かれました。
シャピートルとは各国のコンフレリーが一堂に会するイベントのこと。
この日はフランス、イタリア、ベルギーのコンフレリー19団体が集まりました。
開会式では、新しくメンバーになった人たちの紹介が行われます。
「メンバーなしにはコンフレリーの活動はできませんから、新しく会員になってもらえるということは力になります。そして、このようなイベントを開催して、他の団体の方々を情報を分かち合うことも大切なことなんです」と会長さん。
そもそもソリエスはイチジクではなく桜の木で知られていました。
しかし、60年あまり前、経済の活性化を図るため、村はイチジクの木を植えることにしたのです。
こちらは収穫中の果樹園です。上の方の枝を引っ張ってみると、紫色のイチジクの実が付いていました。
この一帯では15の町や村で、この品種のイチジクが栽培されています。
その中心地がソリエス。紫色に輝くこのイチジクは、ヴィオレット・ドゥ・ソリエスと呼ばれているそうです。
さて、シャピートルの式典は神父様の祝福で締め。その後はイチジクを味わう時間です。
女性たちが飲んでいるのはイチジクのお酒。
この日だけは教会の中も紫色にライトアップ。
そしてレストランでもイチジクを使った料理が振る舞われます。
「これは、ポルトーワインと玉ねぎのソースに漬けこんだイチジクです。牛肉料理の付け合わせとしてポレンタと一緒に召し上がっていただきます」
こちらはイチジクのピュレとフォワグラ。この組み合わせはよく登場しますね。
イチジクはジビエ料理やバニラアイスクリームと相性がいいそうです。
特産のイチジクを堪能した後は、村役場の前に全員が勢ぞろい。記念写真をパチリ。
来年もまたシャピートルが開催されるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、夫とレストランで食事をしていると、フライドポテトが喉に詰まり息ができなくなり顔が紫色に変色。その様子を見て夫が言った。『それって何かのモノマネ???』」
VDM(Vie de Merde)より
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