こんな家具はいかが? [イギリス]
冬の冷たい雨は、体にも心にも堪えます(涙)。
幸い、今日から週末までは雨は降らないようです。予報が当たればの話ですが・・・。
さて、最近、クリスマスも間近になってフランスのクリスマスケーキは “ブッシュ・ド・ノエル” などとテレビで紹介されてますが、あれは “ブッシュ” ではござらん! “ビュッシュ" でござる!と、テレビを見ながら唸っています。
それで思い出したのですが、ミルフィーユも気になる言葉の一つ。
あれはミルフィーユではござらん!ミルフイユというべし!フランスに行って「ミルフィーユ」と言ったら通じませんぞ。
愚痴はこのくらいして、今日は家具のお話。家具といってもそこいらによくある家具とはちょっと違うのでして・・・。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年12月1日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
それがこの椅子。普通の椅子のように見えますが・・・よく見るとちょっと変。
「この手の椅子は見たことがないですね」と男性。
これ、育てて作る家具なのです。
ここはイギリス中部の森の中。ちょうど良さそうな木を根元から切って植え直し、枝が出てくるのを待ちます。
ただ待っているのではなく、型に合わせながら成長させます。
「切り株から枝が伸びてきますが、椅子やテーブルなど鉄で作った型に沿わせて伸ばすんです。足の部分は強度を持たせるために寄木します」とエドさん。
ことの始まりは今から10年前のこと。
4人の仲間が集まって、やってみようということになったのだそうです。
木が型の通りに成長するまでに6年〜10年かかるそうです。
2015年、最初のテーブルが完成し、いよいよ収穫となりました。おお、確かにテーブルです。
現在、400個ほどの家具ができつつあるそうです。
こちらは収穫したばかりの新鮮な椅子。もちろん、このままでは使えません。6ヶ月から1年ほどかけて乾燥させ、職人さんの手で人間が座れるような椅子に仕立て上げられます。
最後はニスをかけて椅子の完成です。それがこちらの椅子。
「皆、怖がって座るのを躊躇しますが、この通り強度は十分ですよ」と女性。
なんかまるで定規とのこぎりで作ったようなテーブルもあります。
注文はすでにいっぱいで順番待ちの状態。お値段はと言えば、1,000〜30,000ユーロ(約12万円〜360万円)。
高いですねえ〜。でも、これだけの時間をかけて作られた、全くの自然の力でできたものなら、これくらいはするのが当たり前のような気もします。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、学校の授業で、グループで勉強することになった。好きな女の子が僕のところにやってきて一人か?と聞いたので、嬉しくなってそうだと答えた。すると女の子は目の前の椅子を持って、どこかに行ってしまった 」
VDM(Vie de Merde)より
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