アルプスの小さな村2 [ローヌ=アルプ地方]
昨日の夕方、新しい銀座線の渋谷駅を初めて利用しました。
だいぶ広くなってましたが、昔のホームがまだ残っていて、どことなくがらんとした感じでもあり、特に感動なし。
確かなことは井の頭線からはかなり遠くなったということ。朝の通勤にはやっぱり使わない方が良さそうです。
それはともかくとして、都会の喧騒からは想像もできないくらい静かで自然に囲まれた小さな村を訪ねるシリーズ。
二回目は、サヴォワ県南部のヴァロワール村の中にある “オヤスミナサイ” という名の小さな集落を訪ねます。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(今回は画像の埋め込みができませんでした。写真をクリックすると新しいウィンドウが開いて番組を見ることができます。)(フランスのTV局TF1で2020年1月7日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばk、mらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
三脚とカメラを抱えて冬山を歩く男性。ガリビエ峠に向かう道沿いに暮らす最後の住人だそうです。
写真が趣味???この辺りの自然の風景は誰よりも一番詳しいとか。
多くのサイクリストで賑わうこの道も、雪崩の危険があるため今は通行止め。
そんなところにあるのがこの集落です。名前はBonnenuit(ボンニュイ)。フランス語で「お休みなさい」という意味。なぜにこんな名前になったのやら・・・。
住んでいるのは人間だけではありません。ネコちゃんもいます。どこのお家のネコ?
この集落に住んでいるのは9家族だけ。こちらの一家は最近この集落に戻ってきました。
「パリに住んでたんですが、人が多すぎて息苦しくなってしまいました。ここは静かでのんびりしてますよ」とお母さん。
9家族だけの小さな集落ですが、その活性化に力を注いでいるのがこのお二人。
ボンニュイの古い資料を集めて展示しているそうです。
「ここは学校の教室だった部屋です。クラスは一つだけ。学年の違う生徒たちが一つの教室で学んでいたんです」と男性。
ついには人数が足りなくなって1936年に閉校になってしまいました。
男性が手にしているのは算数というか国語の練習帳のようです。数の数え方と書き方が書かれてあります。ゴミ集積所で見つけたそうです。
次は礼拝堂に案内してもらいました。大きなカギで扉を開けます。
「ここは豪雪地帯です。雪崩も起きます。しかし、この礼拝堂がボンニュイを守ってくれているんです」と男性。
雪の中に建つ小さな礼拝堂。小さくても決して倒れることはなさそうです。
礼拝が行われるのは年に一回だけ。中は少し傷んでいるものもある様ですが、まだまだ大丈夫そう。鐘の音も健在。
こちらはクリストフさんのお宅です。クリストフさんはノルマンディの出身。10年前、水道も電気もないこの家に引っ越してきました。
「冬は外気が−25℃まで下がる時があるんです。そんな時は自力では暖められないので、牛や羊と一緒に寝ました。そうしていれば暖かくして寝られました」
クリストフさん、現在は家畜の乳でチーズを作っています。作り方は村人に教えてもらいました。
この地域で作られていたこの伝統のチーズは、危うく消滅してしまうところだったそうです。
雪山をバックに、ワインと一緒に食べるチーズが美味しそうでした。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「私の息子は、毎晩欠かさず庭にいるカタツムリにお休みなさいの挨拶をするくせに、私には一言もなく寝てしまう」
VDM(Vie de Merde)より
2020-01-15 00:00
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